2009年7月 4日

お日様ギラギラ

広島に行くにあたり、さて、観光はどうしようと地図を眺めながら・・・

「そうだ、江田島に行こう」

決めたはいいのですが、江田島に行くには広島港からフェリーに乗らねばならず、なんやかやと時間がかかるのです。目的はただ一つ「海軍兵学校跡を見学すること」ですから、なんとしても現地で行われる正規見学ツアーに参加せねばならないのですが、本日ラストの回は15時。そして電車とフェリーを乗り継いでの到着予定時刻はどんなに早く見積もっても14時50分過ぎ。HPには「受付は開始時刻の30分~10分前までにお済ませ下さい」とありまして、場所柄からいってものすごく「時間厳守」っぽいじゃないですか。門前払いを食らったら悲しいよなあと思いつつ、とにもかくにも向かうことにしました。

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広島市電「広島港(宇品)」駅

窓口で(江田島)小用港への切符を買おうとして、「小用」の読み方が分からないのに気付きました。しょうよう?こよう?「・・・ようのキップを1枚」「こようですね」
ここからは江田島や能美島へのフェリーが出てるんですが、能見島といえば、そう、栗原選手の故郷です。もっと離れた島のようなイメージでしたが、そう遠いとこじゃないんですね。

フェリー乗り場でお昼を食べようとしたところ、なぜかあるのは韓国料理屋さんとインド料理屋さん。なんでやねん。うどんをズルズル食べて、缶ビールを飲みながら乗船時刻を待ちました。

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むちゃくちゃ良い天気!

フェリーはつつがなく小用港に定刻到着。大急ぎで1台しか居なかったタクシーをつかまえて「海軍・・・」「ああ、術科学校ね」

門の側には制服を着たヒトが数人。どうやら見学受付は問題なく受け付けてくれるようです。住所氏名職業電話を記入した後、入館バッチをもらいました。はぁやれやれ・・・。
見学者控え室なる場所で待つように言われ、建物に向かうとけっこう人が居ます。まさに老若男女勢揃い。興味を持つヒトはたくさんいるんですね。なんかちょっと嬉しい。説明によると、この建物は自衛隊の生徒さんたちのレクリエーション施設なのだそうで、側には売店とレストランがあり、隊員さん向けに「ビール200円」なんてな張り紙が見えました。一番上の階にはビリヤードやシミュレーションゴルフがあるのだとか。

さて、いよいよ見学開始です。説明して下さるのは退官された方のようで、ところどころに軍隊口調が出てきます。現役時代は潜水艦に乗っておられたんだとか。佐賀のご出身だそうで、けっこう面白いヒトでした。

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「大講堂」

大正時代建築の建物で、冷暖房なし。冬は10度を下回り、夏は30度を超えるとのこと。

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壇上の卵は智恵の守り神ふくろうだそうで。

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天井のシャンデリア

続いては兵学校生徒館へ。こちらは日本のレンガ建物における西の雄なんですって。

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イギリス製の煉瓦を使用しており、明治時代の建築物ながら、いまだに壁はツルツルですよと。

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ツルツル(イギリス製)

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ガサガサ(日本製)

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素晴らしいアーチ

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この場所は秋から放映される「坂の上の雲」でも使用されるそうですが(美しいものねえ)、秋山真之の在籍当時、この建物はまだなかったそうで・・・はてさて。

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兵学校の正門はコチラ(←海)

入ってきた門はココでは裏門。卒業は正門から船に乗って・・・だそうです。
松の木がほとんどまっすぐなのも、ココのご自慢のひとつ。

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教育資料館

住友財閥からの寄付で建てられたそうで、昭和11年の建築。ここの見学が今回の目的でもありました。撮影はもちろん着帽も禁止。

入り口にはドドーンと東郷平八郎元帥の遺髪室が。おぉぉ・・・やっぱり軍神扱いなんでしょうか。
私は海軍びいきなんですが、その貧弱な知識のほとんどは阿川弘之さんと司馬遼太郎さんによるものですから、実際こうして資料を拝見してみて、いろいろ勉強になりました。広瀬武夫さんあたりは名前だけで、実はあんまり良く知りませんでしたし。扱いとしてはやっぱり山本五十六さんがデカかったですねえ。あと第六潜水艇の事故か。

じっくりじっくり見て回っていると、とてもではないですが時間が足りず、戦局がメタメタになって多くの方が犬死された辺りは駆け足観覧となってしまいました。靖国とかそういうイデオロギーは抜きに、こうした方々の存在を意識することはやっぱり必要なことやと思いますね。今後こうしたことをどうにか起こさないためにも・・・。

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「真珠湾攻撃に使われた特殊潜航艇」

売店でヤバくない程度のお買物をし、タクシーにてフェリー乗り場へと向かいました。

******

切符売場でふと横を見ると、アロハシャツ(えらいことステキな柄でした)を着たおじさん、さっきまで説明をしてくれていた方ではないですか。なんでも今から呉に飲みに行くんだそうで、手には「自衛隊潜水艦の歴史」なる冊子が。広島と呉で悩んでいると言いますと、呉の「大和ミュージアムは19時まで開館しとるで」とのこと(ガイドブックでは17時30分だった)。ほんじゃ呉に行きますか!

あっという間に呉到着。大急ぎで大和ミュージアムへ。
あらためて戦艦の大きさに驚きましたね。ぐるりと囲む駆逐艦やらなにやらの船列はそりゃ大変なものとなることでしょう。船上にはボートどころか飛行機まで載ってるんですからね。凄いけど、そりゃヤられちゃうわなーとも。だって目立って仕方ないでしょうし。いやいや、そんな単純なことではないんでしょうけど、結局、海では潜水艦メインになっちゃうんだろうなー。

しかし、潜水艇「回天」を見たときにはさすがに胸詰まりました。こんなもんに乗って片道切符の特攻だなんて・・・もうね・・・。開戦に至る経緯や戦局の悪化にはいろんな言い訳やなんかもあるんでしょうけど、やっぱりコレはないよ。

てつのくじらは回避して、そのまま鈍行で広島へ戻りました。
カープファン御用達の焼き鳥屋「野球鳥」さんにて、スライダー(生ビール)を飲み、本日はゲームセット。

2009サマーリーグ(2日目)

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「本日の収穫物」
縮尺がちょっと分かりづらいんですが、このジャガイモ、計ってみたら600グラム強ありました。ふつーのジャガイモの3~4倍くらいかな。ジャガイモ好きにはたまらんでしょう。

朝からバタバタと部屋の掃除をした後、広島へ。
先日ちょいと臨時収入がありまして、この金額だったら一泊二日分の旅行ができるなあ・・・ということで。ギリギリのギリギリまで迷ったんですけど、実際に観ないと文句もつけられませんからねぇ。今年も物好きサマーリーグへと出向いてまいりました。

会場に入るともうすぐ試合が始まるというところでありました。ボールがミカサの新ボールに変わってます。これ、チームによってはボール購入費用だけでも大変ですね。Springs重鎮達もずらり観戦。ミユキさんはまだ足を引きずっておられましたが、ああ早く治ってほしいものです。ケイさんはサキさんと仲良くつるみ、そしてカナコさんはやはり居られませんでした・・・。

Springs vs 四国88
(2-0)

どうやら88さんはぶっ続けの試合だったようで、スタミナが切れたか自滅。昨年はもちっと手強かった印象がありましたが、Springsがあっさりストレート勝ちを収めてしまいました。そんなわけで、どうしたって視線は新セッター古藤選手へ。つか、セッターしか見てなかったかもしれません。

状況経緯からして大歓迎入団したというわけではないでしょう。まだまだ遠慮がちでコンビ以前にコミュニケーションが取れていない様子が目に付き、諸々気の毒だなぁとも思いましたけど、彼女にとっては大チャンスなのですよね。なんつか見た目が・・・ルカ選手と似てますね。彼女をちっちゃくしたような感じ。

チャレンジリーグで鳴らした攻撃的なトス回しがムック選手と並び称されているようですが、実際に拝見させていただきますと、似て非なるものといいますか、敬愛する西原理恵子さんのお言葉をお借りするならば「彼女の進む道の先にムック選手は居ませんよ」(年齢は古藤選手の方が上ですが)というところでしょうか。運動神経とカンの良さは伝わってきたものの、フロントがムック選手を放出してまで彼女を採用した必要性と可能性が私にはサッパリ理解できませんでした。安心なような残念なような。もっとも気になったのはボールのさばき位置が低いことと、打点でボールが止まらないトスですかね。

ただ、コンビが合わないなりにアタッカーが決められるのは、そのアタッカーの打点も低いからなのかもしれないと思うとさらに微妙です。サマーでは通用してもプレミアじゃムリってなことになりますから・・・。アン選手にせよユウコ選手にせよ、決定力を求められるポジションの選手がラリーの要所で決めきれない場面がたびたびあり、しばし溜息をついてしまいました。特にユウコ選手の気合の入り方は尋常ならざるものがありましたので、期待する気持ちはあるんですけど、ねぇ。

楽しみにしていたミナミ選手の出番はあまりなく、点差をつけての終盤にちょろっと出場したのみでした。彼女にはどこか面白オーラがありますし、あのスパイクはけっこう好きなんやけどなあ。眞鍋さんに目をかけられていた選手がこぞって冷遇されている、なんてことになってなけりゃいいんですが、どうなんでしょう。

もう一つ気になったのは監督コーチ陣の風格の無さですね。大幅に平均年齢が下がったせいか、全体的にトップチームとは言い難い雰囲気を醸し出しておられました。濱田さん、今更ですけどもうちょっとシャキッと歩けませんか?このままではやはり名実ともにベテラン頼みということになってしまいそうです。

ムック選手が抜けたことによってコートにポッカリ開いた穴と、それをまるでなかったもののように切り替えようとするチームとのギャップを受け止めるのはツライもんですね。選手が辞める喪失感ってこういうことなんだなぁということが、初めて認識できたような気がしました。

さて、Springsは休憩を挟んでそのまま大野石油戦とのことでしたが、重光ユウ選手も居ないことですし(観戦には来ておられましたけど)、ちょっといろいろと予定がありますもので・・・そそくさと会場を後にしました。

2009年7月 3日

単刀直入

ひょんな成り行きが重なり合って、オケ復帰話が勃発したのは一週間前の金曜夜のこと。
どう考えても七面倒なオケなのですが、コンサートが終わったら辞めちゃってもいいよとまで言われてしまっては・・・酔いだけのせいにするには自分の中でもそろそろオケに入らんとヤバいなと思っていた気持ちがありましたので、これもまた運命かなと。

で、本日はそのオーディションだったのでした。譜面がFAXでぴーひゃら届いたのが火曜日。さすがに一通り練習はしましたけど、あーヤバいなーヤバいなーと言っている間に金曜日が来てしまいました。そしてやっぱり平日にチェロを運ぶのはしんどいなー。軽いケース欲しいなー。

オーディションまでには少々時間がありましたので、千葉から遊びに来ていた友人と点心屋にて軽く一杯...菊花茶を。アルコールが顔に出るタチではないのですが、どうしても指には影響が出ちゃいますからね。餃子やら小籠包やらをつまんだ後しばし中座。

ザーザー降りの中を練習場へと向かい、ほどなくオーディションとなりました。
聴かれるのは弦楽器トップだけかと思ったら、なんで〇〇先生まで居るねんな!緊張によるアクシデントはありつつも、まあ大丈夫な感じですかね?・・・ではまた来週。そそくさと飲みへと再合流したのでした。

河岸をかえ、あらためてビールを。
ん、なんか皆さん酔ってらっしゃる?

「で、なんで橋本さん辞めたの?」
「・・・さあ」

「なんで眞鍋さんは橋本さんを呼ばないの?」
「うーん、―――で―――ってなことかなあ」
「それ、眞鍋さん間違ってるよ!」
「私に言われてもさ・・・」

「じゃあ〇〇選手とか△△選手ってのは橋本さんより上なの?」
「いや、そんなことはない(断言)」
「じゃあ、なんでどのチームも(セッターを)橋本さんにすげ替えないの?」
「・・・そういう風習は無いから・・・」

タジタジなひとときでしたが

「えっ、(チームに)入場料収入ないの!?」

という言葉から会話の流れはさらにガラッと変わりました。

「なんで廃部にしないの?」

まあそうなるよねえ普通。
そして、とどめを刺すように、口を揃えて言われましたよ。

「そういうチームを応援できるのは、もって一年」とね。

分かるけど、分かるけど、分かりたくないよー!

*****

帰り道メールが届きました。「来週からよろしく」とのこと。
コンサート曲目はブラームスの(交響曲)第1番&ベートーヴェンの「運命」などという、おこがましく、かつ現在の私の体力では著しく不安が募るプログラムですが、なんとか乗りきれますかどうか。

本番は9/13@ザ・シンフォニーホール。
ご興味ある奇特な方はご一報くださいませ。

2009年7月 2日

ヨリ戻し

さて、Springsの新体制についても思うことを少しばかり。

6人の退団選手(うち先季スタメン3人)に替わっての新規加入選手は新人3人と古参&異色セッター2人。ケイさんをこんな気持ちで迎え入れる日が来ようとは…残念です。

ご自分はおろかムック選手をも追いやったSpringsへの復帰を決意なさるなんて、よほどチームの事情と方針を理解されてのことなのでしょうが、これから新生チームを作っていくという段階において要となるポジションを、一度は戦力外通告した選手(監督との方向性の相違が大きかったとはいえ)と移籍選手に任せるというフロントのプライドの無さには驚きを隠せません。新主将にはサキさん。いつまで過去の遺産にしがみつくつもりなのでしょうか。

ファンの間ではケイさんを神格化する人が予想以上に多いようですが、アスリートの評価はあくまでコート上でなされるべきもの。チームワークのためのチームは果たして誰にとって都合が良いものなのか。ここでまた一からチーム作りをしようとしたところで、過去の歴史を繰り返すだけなんじゃないかという不安がつきまといます。

ま、あまり暗いことばかりを書くのも責任の無い人たちには気の毒な話です。選手の皆さんには、いろんな想いを背負いながらも、時にはNoを言う勇気も持って、コート上ではモヤモヤを晴らすようなプレーを見せてほしい。もう大声でチームを鼓舞する人は居ません。明日からのサマーリーグでは(行けないけど)そろそろ元気な新人の声を聞きたいものです。

2009年7月 1日

ラッシュ

バレーニュース山盛りの一日でしたねぇ。
退団選手の移籍先や転出先が徐々に判明し始めましたが、なるたけそういった情報はセットで発表してほしいものです。いろんな事情や都合があるのでしょうが、たまにはファンの気持ちも汲んでくれませんかねえ。

Arrows
改めての選手情報はありませんが、総務の岸本さんがPFU監督に。
このPFUや三洋電機(ここにPana資本は入らんのでしょうか?)そして四国88辺りがプレミアに乗り込む勢いで頑張ってくれると、下降線まっしぐらのプレミアに少しは期待が持てそうなのですが、どないなりますやら。

Red Rockets
高橋選手が芸能界入り!?エイベックスねぇ...まぁコートでバラエティっぷりを披露されるよりはいいのかな。ファンにとっては不完全燃焼かもしれませんが、ご本人の中では既に北京五輪で終わっていたのかもしれません。くれぐれもバレー界の足をさらに引っ張ることはされませんように。
イクさんは何処へ?プレミア選手としての現役続行は微妙ですが、コーチとしてならば、全日本チームへの入閣を期待する声も決して少なくはないはず。

Airybees
イキのいいキャラが一気に居なくなりましたが、デンソーマリオネッツとなりませんように。

Queenseis
翠選手ありきのチームだっただけに、移籍加入選手を以ってその穴を埋められるのかどうかも正直分かりませんし、実際彼女のプレーを見られなくなるのは寂しいものがありますね。
てなわけで移籍選手は河村選手、眞選手、田原(飯田)選手。三者三様に長所よりも短所に目が行っちゃうキャラですが、葛和マジックで心機一転大化け活躍となりますか。

Marverous
新監督は開けてビックリ石原さんでした。なんだかバレー界の環がどんどん小っちゃくなってる感じです。石原さんは好きなんですが、あんまし勝負師じゃないとこがねえ。JTには合ってるのかもしれませんけど...。
待望の空席センターにはSpringsから山本選手。もっと高い位置からのクイックとか見たかったんだけどなあ、残念です。プレーだけでなく積極的にマスコミアピールを図りたいチームとしては願ったりかなったりってなとこでしょうか。くれぐれも共倒れにはならんでくださいよ。

Springsは・・・またあしたっと。

読了マンガ

・河合克敏「とめはねっ!(5)」
・「築地魚河岸三代目(27)」

「とめはねっ!」はNHKでドラマ化されるそうで、まあたしかにこれはやりやすい作品でしょうな。
・・・まだ5巻やのに。

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