2010年8月25日

ビフォーアフター

1週間も休んだため、さすがに仕事もたんまり溜まっていたのですが、そそくさと退社して楽器屋さんへ。

今回は弓の毛替だけでしたので、弓ケース代わりにプチプチをグルグル巻いて持ち込んだのですが、仕上がった弓は立派な紙箱に入って帰ってきました。「箱はまた使ってください」とのことでしたが、使うかなあ?

帰宅後さっそく松脂を塗り込んでチェロを弾いてみたところ、あれほど悩まされていたギコギコが劇的に改善しているではないですか。うわーこの音だよ、この音!私の楽器はこの業界では決してお高いものではないですが、中高音はきれいに響くので気に入っていたのです。

今回は引越前後の3〜5月にかけて弾きこんでいたので、早めに毛替した方がいいかなとは思ってたんですけど、まさかここまでとは…。この2ヶ月、いや3ヶ月?悩みまくったのはいったい何だったんでしょう。楽器買い替えも覚悟していたんですが、これでしばらくは楽器のせいにせずに済みそうです。

割れる度に湯せん再生して使い続けている松脂も大丈夫のようで、これまたやれやれ。

 

2010年7月 8日

己のキャパシティを自覚すれば「ありえない」話なんですが、諸事情あって7月末に向けてもう一つ、今度はフルートカルテットを組むことになってしまい、今晩はその初練習でありました。

オケの数少ない同期(フルート)を誘っての企画だったのですが、いやー上手いなー。素で聞き惚れてしまいました。確かにこれなら「お金払ってでも聴きたい」という、某管楽器吹きさんの言葉もわかります。ぐずる子どもをあやしながら、あの音を出せるって、ああやっぱり実力と努力が違う!

とにかく少しでも足引っ張らんようにせにゃ!と力んではみたものの、そもそも練習不足なところにもって、昼休みに会社で張り替えたばかりの弦が安定せず、結果的には足を引っ張りまくってしまい、今日もまた後悔の夜だったのでありました。

なんか最近こんなのばっかだな。

 

2010年6月26日

大荒

大雨は人の精神状態をどこかおかしくさせてしまうのでしょうか。

昼からカルテットを師匠のご自宅で見ていただくことになっていたのですが、各地で人身事故が多発し、メンバーの中にはダブルで巻き込まれた人も。結局、師匠に車で迎えに来てもらう羽目に…すみません。

曲がカルテットの王道ともいうべきパパ・ハイドンということもあってか、レッスンはいつにもまして基礎的なことを指摘されまくったような。特にブレスは自分では普通にしているつもりなのに、いざ意識的にやろうとすると上手く行かない、即ち正しい呼吸が出来てないんですね。

レッスン中何度となく「面白い」という言葉を連発された師匠ですが、微妙な味のお料理の評価って大抵「面白い」だよなあ…。もちろん自分(たち)の未熟さは重々自覚してますが、やっぱり挑戦するだけで終わりたくはありませんからね。四人の息が合わせるのは練習以前の問題だとはいえ、やっぱり練習せなー。

13時半から始まったレッスンが終わったのは17時半過ぎ。長い時間ありがとうございました。懲りずにまたよろしくお願いいたします。

 

2010年6月23日

吟遊

有休とって、小沢くんの復活ライブ「ひふみよ」高松公演へ。

高い前評判通り、存分に楽しませてもらいました。ドアノックダンスを踊り(軽く眩暈を起こし)、「今夜はブギーバッグwithスチャダラ」を生で見られるだなんて、こんな贅沢なことがありましょうか。

ファンになったキッカケが「Olive」連載ということもあり、私にとっては言葉の人という印象が強い小沢くんですが、こうして歌という表現手段を信じ続けてくれていたということがとにかく嬉しいひとときでした。なにしろ遅れてきたファンなので、能書き垂れることも過去と比較することも出来ませんけど、このcuteさは何なんでしょうねえ。観客が求めるものを理解し、ミーハーどころをを押さえながらも確信犯的な発信...きわめて刺激的なステージでした。

【個人メモ】

1. 流れ星ビバップ
2. ぼくらが旅に出る理由
3. 天使たちのシーン
4. いちごが染まる
5. ローラースケート・パーク/東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディーブロー
6. ラブリーのコーラス練習
7. カローラ?にのって
8. 痛快ウキウキ通り
9. 天気読み
10. 戦場のボーイズライフ
11. 強い気持ち強い愛
12 .今夜はブギー・バック
13. 夢が夢なら
14 .麝香
15. シッカショ節
16 .さよならなんて云えないよ(メンバー紹介)
17. ドアをノックするのは誰だ
18. ある光
19. 時間軸を曲げて
20. ラブリー
21. 流れ星ビバップ

アンコール
22. いちょう並木のセレナーデ
23 愛し愛されて生きるのさ

ホテルに戻り、ビール片手にパソコンを開き、「LIFE」を聴きながら楽譜仕事。あー、ライブで聴いたばかりだと、CDって軽いなあ。

 

2010年5月 9日

スタート

出かける直前に自宅の階段から滑り落ち、肘を楽器ケースにぶち当て、なんだか幸先のよくない始まりでしたけど、カルテットの初練習を終えて無事帰宅。

古典曲はやっぱり難しいですね。どんどん課題が出てきそうですが、初回にしては音程の違和感がなかっただけでも上出来。速いパッセージ練習しないとなー。練習後の飲みもなかなか面白かったし、さて2ヶ月半でどこまで行けるかな。
頑張りましょう。


 

2010年5月 7日

夜寒く

今日もわりと平和な一日でした。平和基準がおかしくなってるのかどうかはともかく、ミスの種はえてしてこういう時に蒔かれていることが多いので、気をつけねば。

オケはお休みだったのですが、練習場が空いているとのことで、チェロは有志4人でパート練習。「やる気のわかない曲だねえ」とぶつぶつ言いつつも、合わせるのは面白いですし、勉強にもなります。つい我の強い弾き方に陥りがちなので、もっと良いp(ピアノ)の音を出せるようにしないと。

休憩時間にはトップ兄さんの持ってきた譜面でアンサンブル練習。その中にコレルリの合奏協奏曲があり、コレルリいいよねー。もちろん一番パート(ハイポジが多くて大変)はトップ兄さんにお任せで、ぜひ7月のアンサンブル大会もこれで出ましょうと強く推し。

知っている曲だということはCDを持っているはず。帰宅後に棚を漁るとたった1枚ですが、見つかりました。ERATOレーベルなので演奏は安心です。はて、どの曲だったかしらと順に聴いていく内に、聞き覚えのある曲が耳に入りました。あれもコレルリだったんだ!合奏協奏曲op.6-8、別名クリスマス協奏曲。ちなみにチェロアンサンブルの曲はこの曲の最終楽章です。メロディーも通奏低音もそれぞれに魅力があり、どのパートも弾きたくなってしまいますね。夏のクリスマス・・・しかもイタリアン・・・まあいいじゃないですか。

〇読了本
・横溝正史「女王蜂」角川文庫
朝の電車で読み始め、ほどなく話と犯人を思い出しました。以後、ものすごい飛ばし読みで読了。この作品にはあまり思い入れがなくて、同じような話だと「三つ首塔」の方が印象深いんです。あちらはエログロ要素が強かったので仕方ないとしても、主人公の名前がねぇ、絶世の美女が「智子」というのはこれいかに。全国の智子さんには申し訳ないですが、小説上においては、音禰(三つ首塔)とか美禰子(悪魔が来りて)とかの方が神秘的じゃないですか。単なる「禰」フェチじゃないかと指摘されそうですが、あ、珠世(犬神家―)もOKですよ。
トリックの作り方を始め、構成はしっかりしているだけに、なんとなく勿体無い作品。

 

2010年4月18日

中身で勝負

関西アマチュア有志さんたちによる室内楽コンサートを聴きに行ってきました。

格式あるホールであれだけ堂々と演奏できるというのは大したものですし、皆さん全楽章に挑戦するのもエライとは思いますが、聴く方としては正直しんどかったです。全楽章をきちんと聴かせられるプロって凄いんだなあと改めて実感させられたり。10年以上ぶりの先輩や先生やらにご挨拶して駅に向かうと大学の同級生一家と遭遇。なんでもアンジェラ・アキコンサートがあったのだそうで。

帰りがけに楽器屋に立ち寄り、チェロケースを購入。半年以上グダグダしてた割にはあっさりですが、希望色が入荷していることは調査済みでしたし、衝動買いではないのですよと。チェロケースっぽくないのが良い感じ。さて、どんなステッカーを貼ろうかな。もちろんオケっぽくないやつね。

 

2010年2月 8日

行脚

楽譜屋→タワーレコードという危険コースを通って帰宅。

しばらくクラシック界にもCD界にもご無沙汰気味で知らなかったんですが、PHILIPSレーベルってDECCAに吸収されちゃうんですね。好きなアーティストが多かっただけに、あの臙脂色が消えてしまうのは残念です。

てなわけで、店内最終ワゴンセールなるものを覗いてみると、ヨッフムのベートーヴェン交響曲全集を発見。オケはもちろんコンセルトヘボウ。あーせめてブラームスとかブルックナーならなあ。しかしこれは苦手なベートーヴェン(の交響曲)を克服するチャンスなのかもと言い聞かせ、ポイントで購入することに。

あと、ふだん同じ曲のCDは極力買わないようにしているのですが、今日はグリュミオーのベートーヴェンVnコンチェルト二枚目を買っちゃいました。しかもソロ奏者だけでなく、オケまで同じコンセルトヘボウというもの。サー・コリン・デイヴィスはソツがなくてとくに好きな指揮者ではないのですが(1枚目の指揮者はベイヌムでした)、帰宅後さっそく聴いてみると、こっちの方がいいじゃないですか。オケが主張し過ぎてはいけないコンチェルトには向いているのかもしれません。あるいは録音状態が良かったのか、はたまたグリュミオーの調子が良かったのか。ちなみに1枚目はDECCA、2枚目はPHILIPSです...。

そうそう、所有するCDのPHILIPSレーベルを数えてみると、全部で47枚ありました。ほとんどが室内楽やソロ楽器CDでした。んで、今日の購入にて何とか50枚越え。意味ないですけど。

あー、交響曲のHDD移行は11日にでもやりますか。せめて水曜が休みだったらなあ。いろいろ憂鬱続きです。

 

2010年1月14日

コンセルトヘボウ

オランダといえばアムステルダム、アムステルダムといえばコンセルトヘボウ。日本で有名な海外オケといえばウィーンフィル、ベルリンフィルあたりが二大巨頭ですが、私が一番好きなオケはこのアムステルダム、いやロイヤルコンセルトヘボウなのです。オケはめったに聴きに行かないのに、ここはたっかい高い日本公演も聴きに行きましたもの。

そういうわけで、この旅行にあたって諸々の準備に先駆けて調べたのはコンサートスケジュールでした。おーあるある、ベートーヴェンのVn協奏曲とシベリウスのTweede...2番かな?指揮は客演のテミルカーノフ。オランダでシベリウスというのもなんですが、月末の定期も演目はシベリウスのVn協奏曲ですから、1月のコンセルトヘボウはシベリウス月間なのかもしれません。ちなみに定期のメインはラフマニノフのTweedeだそうで、あーラフ2よりはシベ2の方がいいな。残席わずかでしたが、なんとか2席購入。

*****

さて、まずは下見、といってもホテルはホールの真裏ですから、出ればそこはコンセルトヘボウ楽屋口です。自転車いっぱい。

20100114a0.jpg(これは翌朝写真)

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日本にもあまた音楽ホールが存在しますが、さすがに格が違いますなあ。夕食をとる店を探していると、近くに楽譜屋を発見。

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せっかくなんだし何か買う楽譜なかったかな...あ、「わが祖国」のスコア、あれは輸入版しかなかったはず。日本で買うよりは安いかも。スコアコーナーを探してみると、2「モルダウ」と6「ブラニーク」がありました。店員さんに値段を聞いてみたところ、モルダウのスコアを店内のあちこちにあった機械にかざして「10ユーロだね」。ああこれはバーコード読み取り機だったのですか。よく分かりませんが、法外な値段ということはないでしょうし、お買い上げ。

お目当てのレストランは満席でしたが、少しはお腹に何か入れておかねば。お得意のスーパーにてハイネケン(ちゃんと5.5%のがありました)を買い、ホテルにて一眠りすることにしました。開演は20時15分ですからね。日本もこれぐらいの開演時間だと平日公演に行ける人が増えるでしょうに。

きっかり1時間後に目を覚まし、さあ行きましょう。まずはチケット引取りです。どうやら引換証と間違えて領収証を持ってきてしまったようですが、なんとか無事にチケット発券完了。ついでに当初行こうと思って買ってしまった月末公演のチケットも引き取り。はて、どうしましょうかね。

20100114a4.jpg

チラシコーナーを覗いていると、たくさんのチラシの中にひときわ輝く冊子が。見れば2009-2011にかけて行われるマーラーチクルスのご案内です。行きたいなあ。

20100114t1.jpg←右が表紙

20100114t3.jpg ←曲ごとにユニーク解説

タダとは思えぬ豪華冊子、全部載せられないのが残念です。これとは別に今日のプログラムも購入しましたが、全てオランダ語。読めんよ!

オーバーを預けて(うっかりチケットを入れたまま渡してしまい、取り返しに行く羽目に)ホールに入ってみると...おぉぉ、段々畑のオーケストラ。私は一階席の最後方なのですが、オケそのものがかなり高い壇上にあるので見えない心配はなさそう。観客の方々は全体的にやはり年配のお金持ちが多いですね。チケット代も安くはないし、日本も似たような感じですが、少し違うのは、ここが何だかちょっとした社交場となっているらしきところでしょうか。席の離れた母と別れて座席に着きました。

時間になりました。拍手の先を見ると、階段を降りてくる指揮者とヴァイオリニストの姿が。うぉーカッコ良い~!(でも高齢指揮者には厳しいホールです)

〇ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団コンサート
指揮:Yuri Termirkanov

・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
Vn独奏:Vadim Repin
・シベリウス:交響曲第2番ニ長調

ベートーヴェンはCDを買って予習はしたんですが、あまり派手さがないわりに粗は目立ちやすいという古典の典型のような曲なんですよね。聞かせどころの少ないこの曲を選ぶところが凄いっちゃ凄いんですが、1楽章出だしのオーボエのまあウマいこと。そしてファゴットにこんな音が出るとはね。まるでホルンかと思いましたで。ただ吹くだけの楽器やないのね。「われもわれも」とがなりたてるわけでもなく、管楽器のセクションバランスがものすごくいいです。あと目に付いたのはコントラバスの異様なまでのカッコよさ。ホール効果もあるのかもしれませんが、凄い響きです。皆さんでかくてフレンチボウなので、まるでチェロを弾いているかのようでした。こんなに段差がついていると、弾く姿が良く見えて面白い。

ヴァイオリンのレーピンさんは3度の上昇下降形が少々不安なピッチだったかな。これを完璧にこなすのは至難の業でしょうが、1楽章終了後ちょっと観客がざわついたのは、そのあたりだったのかどうか。音は高音がきれいでしたねえ。ちなみに3楽章カデンツァはクライスラーのオール重音バージョン。これを練習し過ぎてほかの箇所をあんまりさらわなかったんじゃないかと疑うほどに、むちゃくちゃうまかったです。音も外さず、感動ほろり。つくづくヴァイオリンって難しい楽器よなあ。

休憩中、ドリンクバーを覗いたのち、母の席を観に行くと、なにやら両隣のご婦人方に話し掛けられたそうで、適当な返事をしつつ楽しんでいる模様です。やれやれ。

さてさて、メインのシベリウスです。オケの人数もぐっと増えました。

20100114t4.jpg

いきなり冒頭の5音でハッとさせられまくり、つかみバッチリ。音が前に流れてます。ああ、指揮者の先生方がよく仰る「ベクトルのついた音」ってこういうことなのかと生まれて初めて実感。出た音というものは絶対に止まらず、後には帰らないのだ―と。

さきほどの管楽器はもちろんですが、弦楽器もまとまりようが凄いです。ヴァイオリンが上手いのは名門オケの必須条件で、もちろんここも例外なく素晴らしかったのですが(日本人もいらっしゃいました)、それだけじゃない、一介の弦楽器奏者に至るまで、全員の音に対する想像力、創造力そして責任感がケタ違いなんです。それだけオケにも自分にもプライドを持っておられるのでしょうし、その集合体だからこそオケとしての共通認識もしっかり築けるのだろうと感じました。

2楽章ではピチカートだけでこんなに音楽を、メロディーを語れるのかと驚愕。ピチカートに対する認識を改めました。こないだブラームスの1番をやった時、師匠にピチカートを物凄く注意された意味がまたここで分かりました(遅いよ)。もっと真剣に練習せなあかんね!しかしまあこんな良い音のピチカートがこれまた弦楽器全体でタイミング揃うって、一体どんな合わせ方してはるんやろか?

そしてここでも再びコントラバス、凄い迫力です。これぐらい上手かったら「チェロはコントラバスの上に乗っかる感じで」といつも言われる言葉も心底納得ですし、そう弾いてやってもいいです。つーか、チェロ要らんのちゃうかとさえ思ってしまいましたわ。ここのオケ、チェロも普通に上手いのに、他のパートがウマすぎる特A+++クラスなので、特Aクラスレベルではまるで下のようにさえ見えてしまいますね...かわいそうに(超余計なお世話)。しかし、弦楽器全員があの早いパッセージを完璧に弾き、そして合わせることって可能なんですねえ。わたしゃシベリウスの細かいパッセージなんて誤魔化すこと以外考えたことなかったですよ。低レベル感想でごめんなさい。

3楽章から4楽章にかけては、盛り上がりとダイナミクスのつけ方が面白かったです。曲全体の構成がしっかり頭に入ってて、なおかつ常に先を意識してないと無理だろうなと思わせる指揮と演奏でした。何度目かのテーマでとうとうクライマックスに達しても、弦の音が汚くなったり金管の音がへたったり割れたりなんかしないのです。ああ美しや。当たり前だと言われそうですが、プロオケでもシベ2の4楽章で金管が潰れるのは珍しくないですもん。技術だけじゃなく、気力も体力もないとつとまりません。

終演後はスタンディングオベーション。これは恒例のようですが、このメンバーでこの演奏だと、奏者ごとに一々挨拶する長々しいカーテンコールなどまるで不要です。全員がソロの自覚持って演奏してるんですから。実際、オケ全体に対する拍手が2,3回続いてあっさりとコンサートは終わりました。アンコールももちろん無し。いいねえ、理想です。

はたしてこれがシベリウス演奏としてふさわしいものだったのかどうかは分かりませんが、コンセルトヘボウサウンドは存分に味わってきた...と思います。

RCO002_VanBoxteljpg5B15D.jpg

そうそう、手元の余りチケットは母の発案により、母の隣席ご婦人'sに差し上げました。恐縮されながらも大そう喜ばれましたよ。別れ際には「Enjoy your journy!」と。そして終演後も結局レストランには入ることが出来ずでした。やっぱり予約しとかなきゃダメですね。まぁ明日からはベルギーなんだし・・・とはいえ痩せますわー。ビール飲んでちゃムリかもしれませんが。

 

2009年12月12日

Jazzy night

不慣れな土地で電車が遅れ、時間に追われるほど面倒なことはありませんが、日本国内ではケータイというものがあるわけで、電車情報も、待ち合わせしていた友人との連絡もこれ一つでOK。便利な世の中になったものです。

深谷から急ぎ向かった先は渋谷のフィンランドカフェでした。期間限定のこのイベント、12/8〜12にかけては夜にピアニストさんを招いてジャズライブも行われるとのことで、ジャズはからっきしなんですけど、これは行きたい。早速予約完了。さすがにまるっきり予備知識なしというのも怖いので、CDを2枚ばかり(コレとかコレとか)購入して聴いてみると、とてもいい感じでして、期待も盛り上がる一方でした。

ここまで来て迷うのはイヤなので、渋谷からタクシーに乗り、もののわずかの時間で会場到着。席を取ってくれていた友人と再会を喜び、まずは腹ごしらえを。食うぞ飲むぞ!

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ボケてるけど、「ヤンソン氏の誘惑」
でもこれってスウェーデン料理じゃなかったっけ?

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ボケてるけど「カレリアパイ」
シベリウスのカレリア組曲ってあったよね。

なんだかんだでメニューのほとんどを食べ尽くしました。大人食い?どの料理もレベル高かったです。飲み物ではホットワインがむちゃくちゃ好みでした。

さてさて、本日一番のメインイベントです。つか、出演者さんたちは開演前から周りでお客さんと談笑してはりました。気さくな人たちだ。

〇ウラディーミル・シャフラノフ トリオライブ

いやあ良かったですよー。ジャズは良し悪しどころかルールもサッパリ分からないので(なんで楽譜無しに弾けるの?とか)迂闊なことはいえないんですけど、あの即興のスイング感は凄いっすね。リズム感のない私には厳しい世界だわあ。

演奏はやっぱりピアノが良かったです。先入観ももちろんあるでしょうけど、北欧らしい硬さと透明感っていうんでしょうか。凄く好きなタッチでした。ベースとドラムはバランスからすると、もう少し音量小さめでもいいかなーと思ったんですけど、どうなんだろう。ジャズも勉強してみないとな。

ほっこりといい気分でくつろぎながらも、友人との会話はなかなか不景気な話題に。広告不況の影響で某大手出版社がヤバいらしい、とか、某大手書店のボーナスは3万円らしい(!)とか。

え・・・Amazonで買うのは極力やめよう。

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