2005年2月20日

小雪

1週間ほど前から行こうか行くまいか悩んでいたのだが、せっかく神戸での開催試合なのだし、と、重い腰を上げて行って来た。

第11回Vリーグ女子神戸大会(グリーンアリーナ) 

 ・東レアローズ×茂原アルカス戦 
 ・JTマーヴェラス×久光スプリングス戦

「あまり遅くならないでよ」と母に念を押されて家を後にしたのだが、嫌がらせかのごとく、両試合ともフルセットにもつれこむ結果となった...。
 
 ・第1試合 東レアローズ×茂原アルカス
レフト大山の不振(右手負傷中の模様)をセンター荒木が補い、なんとかフルセット勝利。茂原も良いチームなのだが、アタッカーの決定力に欠ける、セッターが単調、そしてなんといってもブロックが弱い(こう書いてみると、やっぱりイマイチなのか)。戦力補強が進まなければ、入替戦でV1リーグ行きは免れたとしても、来年も期待するのは難しいかもなあ。

そういえば試合中、横でちょろちょろしている男の子...茂原の辻監督夫妻の愛息真一郎くんだった。応援団と一緒に踊っていて、むちゃくちゃ可愛かった。

一方の東レはというと、今年の不振理由は助っ人外人アダムスの怪我、そして守備力の甘さ、あとは正セッターの甘さ、といったところか。若い選手が多いので伸びしろが期待できる反面、ベテラン不在はやはり痛い。

そしていよいよ第2試合、JTMarelous vs 久光製薬Springs 
JTはこの試合に勝てば、初(そして悲願の)ファイナル4強進出が決まる。かたや久光はこの試合を落とすと、その時点で4強の望みが完全に消える。どちらも負けられない1戦である。

私はどちらのチームにも肩入れしていないつもりだったが、試合が始まってしばらくすると自然に久光応援モードへと切り替わっていた。応援席ではなく、周りにはJTファンも居たためあまり反応は見せぬよう、静かに観戦。
 
第1,2セットをあっさりと連取したJTがそのままストレート勝ちするかと思われたが、3セットを久光が何とか逃げ切り、もつれこんだ第4セット、久光のリズムがかみ合い始めた。JTの執拗なサーブやスパイクも、リベロ吉田さんとライト成田さん(全日本リベロ)が拾い回る。これは行けるかと思ったが、JTの司令塔竹下さん(全日本セッター)がそう簡単に許すはずはなく、このセットはこの第11回Vリーグの中でも確実に記録に残るであろう死闘となった。デュース・デュース・またデュース...どこまで続くのかと気が遠くなりそうだったが、最後はキャプテン落合(マリ)が強打をモノにして、34―32、久光がセットを取った。
 
ファイナルセット15点勝負、いきなり久光が走り始めて一時は5点の差をつけた。予想通り追いつかれたものの、流れは完全に久光美(熟)女軍団のペース。久光ピンチサーバー渡辺さんのサーブが効果的に決まり、いよいよスコアは14-11。セッター鶴田さんのトスはやはりセンター先野様(あえてそう呼ばせて頂く)に上がった。芸術的なブロード攻撃が決まり、スコアボードに15点目が点灯した。
 
傍らの応援団(選手の父兄含む)は泣きながら抱きしめ合い、拍手入り乱れて歓喜の嵐。第4セットではアップゾーンで祈り続けていた控え選手もコートで泣いていた。私の目もちょい潤んだ。
 
ここに久光製薬Springsファン1名が誕生したことを、そっと告白する。

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