2006年5月 1日

黒鷲企画 ―選手紹介③―

花粉症によるクシャミと眠気に襲われております。
眠気は単に寝不足ですけれども...

三日(坊主)目の本日は、
現段階で同列に並べるにはまだ早いかもしれませんが、
久光製薬スプリングスの未来を担う、若手期待の星をご紹介したく。

― (入れば)エース級のスライダーサーブを引っさげて
― ♯4さんと並んでいると、まるで「肩幅コンビ」
― ムックよりもガチャピンに似ているような気がしないでもない

なんて、面と向かっては絶対に言えない
コワモテNo.1ならぬ筋肉No.1セッターさんです
(笑うと、とても可愛いんですけどね)

♯17 橋本直子
(セッター)
・1984年7月11日生(21歳)
・身長172cm(指高224cm)
・最高到達点296cm
・愛称:ムック

プロフィールにはきまって
"サウスポーから繰り出されるジャンプサーブとツーアタックが武器、
攻撃的トス回しが光るセッター"とか何とか書かれていることが多く、
それは確かにその通りなのですが、何といっても一番の魅力はあふれる気迫。
コートに立つと、まるでゲートインしたサラブレッドかのように、ひたすら前向き戦闘態勢まっしぐら。見ているだけで楽しく、そしてかなり怖い。あらゆる意味で貴重なキャラクターです。

最初にプレーを見たのは、やはり2005年2月「あのJT戦」でのこと。
ピンチサーバーでの出場ながら、メグカナ世代のユース正セッターということで
注目していましたが、プレーより何よりも、お姉様方の笑顔とは真逆に近い、
その闘志あふれる眼差しが強く印象に残りました。

その後、サマーリーグで初めてセッターとしてのプレーを拝見。
どうやらバックアタック(のトス)と、自ら打つツーアタックならぬツースパイクが
大好物であるらしく、実際よく決まっていたんですが、点が入った時の喜び方が
これまた良くって、コートの中も観客も盛り上がる盛り上がる。このとき名実ともに
ファンとなってしまいました。

Vリーグでは、鶴田さんという大御所を越えることは容易なことではなく、
またもピンチサーバー枠での出場となりましたが、12V開幕デンソー戦では
サーブ8打数でノータッチエース3・効果2(効果率43.8)という
凄まじい数字を叩き出すなど、勝利にも随分と貢献してくれましたし、
リーグ後半には数少ないトスアップのチャンスにセンター攻撃を使う
"冴え"も見せてくれました。

これからどういう使われ方をされるのか、現時点では分かりませんが、
セッターとしてはまだまだ若い21歳(中田さんは、とかいうのはナシで)。
四天王の背中を最もよく見ている選手の一人でもあります。
今はまだその高い目標と現実とのギャップにもがいているようにも見えますが、
とにかく前へ前へ進んでほしい。
そして、いつか追いつく日をファンは楽しみにしています。

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