2009年3月27日

結晶

春なのに日ごと寒さがつのるっつうのも、どないなものかしらん。
帰りの電車の中で寝ようかなどうしようかなーと考えつつ手にした文庫本を読み始めたところ、おもいっきり目が覚めてしまいました。

・杉浦日向子「杉浦日向子の食・道・楽」(新潮文庫)

最後のエッセイ集という響きとは裏腹に、もちろんあの杉浦さんがお涙頂戴な文章なぞをお書きになるはずもないのですが、粋で味わい深い随筆の数々に舌鼓を打ちながら、日本酒が飲みたくてたまらなくなり(そして飲んだ)涙腺もちょっとゆるみかけました。

すばらしい、本当にすばらしい。なんでこんな人に限って早く死んじゃうんだよ!!病気がちな人は長生きするって言うじゃん!ああ、もっともっとまだまだ書いてほしかった・・・。

どうか騙されたと思って読んでみてくださいな。文庫本は420円(税込)、けっして高くはないですし、きっと満足を得られる1冊だと確信しますんで。

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