2009年8月28日

欲求不満

東京に来ました。
ファイナル以来ですから、およそ4ヶ月ぶりでしょうか。新幹線からは富士山もきれいに見えましたよ。ただ、今年の関東は涼しいと聞いていたのに...暑いやん!

大荷物を抱え、ひとまず父親宅へ。持参のファブリーズをシュシュッとやりながら掃除をし、冷蔵庫の発泡酒を仕方なく飲みつつ「相棒」再放送を鑑賞。流れで土曜サスペンスの再放送も。東京まで来て何やってるんですかね私は。
さあドラマが終わりましたのでお出かけですよ。

銀座でうろうろとチケットぴあを探し、明日の公演チケットを発券完了。いつもながらにギリギリですが、まあ出来りゃいいのです。ちょっと焦ったけどね。そのままちょいと寄り道しようかとも思いましたが、迷うと厄介なのでひとまず目的地であるテアトル銀座へ。入り口でバッタリと会社の後輩と遭遇。同じ回だということは知っていましたが、この時間に会うとはお互い用心深さが同じだったということやね。強引にお誘いした友人も無事登場。ホッ。

パルコ・プロデュース「斎藤幸子」

作:鈴木 聡
演出:河原雅彦

出演:斉藤由貴,粟根まこと,千葉雅子,明星真由美,中山祐一朗,松村 武,弘中麻紀,小林健一,鬼頭真也,伊藤正之,柳家喬太郎,きたろう

"もんじゃ焼"屋が軒を連ねる東京の下町・月島。
もんじゃ焼屋「さいとう」の次女・幸子は、ちょっとピントがずれてはいるが、元気と美貌がとりえの高校生。店主の洋介は、妻を亡くし男手ひとつで娘たちを育てている。「さいとう」の隣は、もんじゃ焼屋「富ちゃん」。和夫と健一郎という親子で営んでいる。近所に住むソープ嬢の美奈子を幸子は"師匠"と慕っている。タロット占いから姓名判断まで、その占いはプロ級である。美奈子によると「斎藤幸子」は画数が悪いらしい。ゲージツ家肌でアーティストとしての才能に溢れた姉・悦子に、どんな恋愛にも満たされないといった心情を吐露する幸子。そんな幸子の前に、高校の担任で音楽教師、澤渡が現れる。「幸せとは僕といることだ」の一言に魅せられ、駆け落ちを決心する幸子。阻止しようとやって来た教頭の村木をはじめ、近所を巻き込んでの大騒ぎとなるのだが、二人は大阪へ行ってしまう・・・。

*****
鈴木聡さんはともかく、河原さんがとっても苦手なワタシがこれを観ることにしたのは、ひとえに主演の斉藤さん目当てだったからですが(あと明星さんと千葉さんも・・・女優ばっかだね)いやー、やっぱ斉藤さん良かったです。フツウにかわいかったですね。さすがはトップアイドル出身。客席にも彼女のファンらしき男性客がちらほら・・・ロビーではCDも売られてました。なんてなことはさておき、コメディエンヌとして才能ある女優さんの使い方としてこの作品は正直物足りなかったです。

脚本を読んでいないので、演出がどこまで脚本に忠実なのかは分かりませんけど、何事もすべて「下町人情」で片付け赦されてしまうというストーリーは私には疑問の嵐でしたし、ともすると全員でアクションなんてな古臭さにもちょっぴり辟易。銀座の劇場ということで客層も幅広く、「そこでウケるの?」というところで笑いも湧いていたので、それはそれでよかったんでしょうけどね、この内容で休憩込みとはいえ3時間は長かったです。とくに休憩明けの「もんじゃ焼き講座」が余計でした。スポンサーの関係で外せなかったそうですが、これと休憩と、あと着ぐるみシーンとか、あれやこれやを縮めれば2時間半以内で収まったでしょうに。少しでも早く終わらせて、月島に行こうと思わせた方がいいんじゃないのかなあと余計な一言。

役者さんは皆さん良かったですよ。粟根さんにも珍しくイライラしなかったし(なぜそこまでモテるのかという説得力は若干なかったけど)明星さんは相変わらず芸達者さんでしたしね。しかし伊藤正之さんが端役というのもこれまたなんやかなあですし、楽しみにしていた鬼頭さんはもっと普通の役で観たかったな。正直あの役ではなんとも言いようがないですもんね。


数寄屋橋ニュートーキョーにてサクサクと飲み、帰宅。

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