2009年9月14日

浮沈

今日はもちろん有休だったのですが、結局お昼近くまでグッタリしておりました。昨日水分を取らずに寝たのがマズかったんでしょうか。ああ気分悪い。しばらくアルコールは飲みませんから、早く治してください神様!って感じでした。

どうにかせねばと味噌汁を作って飲んだのですが、さすがにスッキリとまではいかず。電話工事の見積りにやってきた電器屋さんのお相手をした後、今度はお風呂療法を試みてみました。汗をかいて多少マシになりましたけど、こりゃ今日はダメだ...しかし、着替えて大阪へ。

向かった先は淀屋橋のほど近くにある大阪倶楽部。バロックチェロの世界的第一人者である鈴木秀美さんのリサイタルを聴きに行ってきました。前方席はほぼ埋まっていましたが、なんとか見えそうな位置を確保。仕事でギリギリになっちゃうかもといっていた人たちも無事に間に合いました。やれやれ。

入口で頂いた袋入りのチラシを眺めていると、うわわ、11月にあのプラジャークカルテットのコンサートがあるじゃないですか。しかも曲目はスメタナの「我が生涯より」と「皇帝」ほか。ん、〇年前に聴いたのと同じプログラムか?開催日が気になりますが、行きたいですねえ。

「鈴木秀美のバッハ」
演奏曲目
・J.S.Bach:無伴奏チェロ組曲第1番
・J.S.Bach:無伴奏チェロ組曲第4番
・J.S.Bach:無伴奏チェロ組曲第5番

一番のプレリュード、まだ楽器が鳴りきってないかな?なんて思うそばから耳障りな音が聞こえ始めました。例のチラシ袋です。ちょっとパリパリした袋だなあとは思ってたんですが、これを演奏中にいじる人たちが続出。あちこちから絶え間なくパリパリパリパリ聞こえてくるんですよ。気にしないようにしようとすればするほど気になってたまりませんでした。次回からは改善してほしいですね。

肝心の演奏はというと、これはとても素晴らしかったです。やっぱバロックにはバロックにふさわしい楽器があるんでしょうか。スラーに工夫があるせいか、ビブラートがなくても(←そういう演奏形態なので)音楽が切れるということはなく、オルガニストでもあったバッハ的小宇宙世界を堪能させていただきました。基音がどのフレーズでも鳴っているのが印象的でしたね。そして次のレッスンには3番の続きを持っていくつもりにしてましたが、1番はやっぱり良い曲だったので、やはりリセットにふさわしく1番から弾こうと決めました(永遠のプレリュードになってしまう可能性も高いですが)。

休憩の後、5番を弾かれる前に鈴木さんご自身による曲目や楽器ならびに演奏の解説がありました。いやあユーモアセンスもステキで面白かったですよ。付点の音楽は「威厳」を表すという解説などは松岡先生の話をちょっと思い出しました。「運命」の2楽章なんてモロに付点音楽ですよね。威厳かあ。
5番は調弦を普段のド→ソ→レ→ラからド→ソ→レ→ソに変えることで有名ですが、弾く方にとっては多少やはり弾きづらいものなのだそうで、しかしこうすることで特殊な和音が作ることができるとのこと。すぐに分かりますよ、とのことでしたが、私に聴き取れたのはE/Fisの和音ぐらいでした。帰ったら楽譜を見てみようっと。

終演後、軽くめはりずしを食べて帰宅。

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読了本

・高千穂遥「ヒルクライマー」小学館

ダーティーペアは中学時代、周りのマンガ・SF好きが何だか騒いでいたような記憶があるんですが、私はまったく読んだことがありませんので、高千穂作品はこれが初めてです。
いやあ、むちゃ面白いですわ。次へ次へと頁をめくりたくなりました。小説はなんといってもこの衝動が全てですもんね。影響されやすい私のことですから、もちろん自転車に乗りたくなってしまいました。良い季節ですしねえ。ヒルクライムはさすがにちょっと・・・ですが。
つーか自転車ほしいよー。

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