2010年1月12日

港町Göteborg

予行演習通り、地下鉄にてStockholm中央駅へと向かいました。電車の時間まで少し時間がありますし、近くの市場を観に行くべく荷物をコインロッカーに入れることに。今度はちゃんと両替機で硬貨を作って投入してみましたが、どうにも上手く行きません。母が通りすがりのおじさんに尋ねたところ、老眼鏡を取り出したおじさんの説明を聞くうちに、これまた通りかかった係員らしき女性に「こっちよ!」と連れていかれました。たしかに「近日移転」とは書いてありましたけど、どうやら近日は今日であるらしき模様。

「近代的コインロッカー」
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ところがこのコインロッカーの使い方がよく分かりません。説明はスウェーデン語とデンマーク語しかなく(マニアックな!)、悩んでいる内に一回分(50SEK)を失ってしまう羽目に。えええ!ためしにデンマーク語をタッチしてみると、あら分かるじゃないですか。つかこれは英語では・・・?
無事に荷物を放り込み、1時間以内であれば乗り降り自由の地下鉄に乗って市場があるらしき場所へと向かいました。しばらくのち場所は見つけたのですが、店はほとんど出ておらず。冬はやっぱダメですか。預け損だったねーと言い合いながら徒歩で駅へと戻ったのでした。

「ストックホルム中央駅」
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指定の座席は逆向きでしたが、まあしょうがないね。では私はしばしPCを、母は別の席へと移って車窓から見える家々を熱心に眺めておりました。

途中、電車は雪のKatrineholm駅に停車
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X2000では申し込むとインターネットが使えます。今回は結局申し込まなかったんですけど、SJの画面には繋がるので

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「今、電車はKatrineholmに居るよ」と教えてくれてます。

3時間かかって電車はスウェーデン国を横断していきましたが、途中、吹雪を抜けていく中で遅れが生じたようで、アナウンスがしょっちゅう流れたんですが(もちろんswe語)、ペラペラと喋るわりにはどーも大した事を言っている気配がない(そういえば一昨日のKLMもそうでした)。そしてお喋りといえばですね、電車内でもあちこちでお喋りが飛び交っていたのですが、そのほとんどがケータイで、何をそんなに喋ることがあるのかというほどに、老若男女喋る喋るよく喋る。あんたらは「おしゃべりなたまごやき」か!と思うほどにです。スウェーデン人はおしゃべりなのでしょうか。いや、私も普通におしゃべりですが、どうもその範囲を越えた人が多いのですよ。

大騒ぎしたわりには大した遅れもなくGöteborg駅に到着。ストックホルムが日本でいうところの東京なら、ここヨーテボリは大阪なんて聞いてましたけど、もっともっとのどかです。地図を片手に一瞬迷いかけましたが、無事ホテルに到着。大き過ぎず小さ過ぎず良い感じです。あまり疲れもありませんでしたので、さっそく散策へと出かけました。道中なにやらテレビ撮影のクルーを発見。背中にはSVT(スウェーデン公営放送)の文字がありましたが、ドラマかな?

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「ヨーテボリ美術館」(横にコンサートホールも)

なんとも北欧っぽいというのか、ちょっと暗めの絵が多かったです。そもそもお目当ては併設のハッセルブラッドセンター(写真ギャラリー)だったんですが、これがなんと工事中で・・・しくしく。そう、ここヨーテボリにはあのハッセルブラッドの本社があるのですよ。楽しみにしてたのになあ。

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博物館からヨーテボリ市街を見渡す

仕方ない、じゃあ工芸博物館に行きましょう。あれ、ここは映画館?チェロの写真のポスターがあるなあとよくみれば「okuri-bito(おくりびと)」!なんとまあ、こんな所でお会いしようとは。工芸博物館に着き、チケットを買おうとすると様子が変です。人々がチケットを買わずにゾロゾロと入っていきます。もしや今日はタダ?

確かにタダだったようなんですが・・・物凄い人込みで、展示物をまったく見られない状況。こりゃムリだ。表に出て見ると「ヨーテボリ映画祭」の文字がありました。ああ、そういえばガイドにもそんなこと書いてあったっけか。どうやらこの建物でもイベントがあるようですね。さっきの「おくりびと」もその一環でしょうか。

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駅前に戻り、市場をふらりと覗いた後、もはや慣れ親しんだ感のあるAHLENSにてお惣菜のお買い物。

「変な夕食」
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左手前にあるクリームのはさまったお菓子っぽいやつ、これ、スウェーデン各地で見かけるもんで気になって買ってみたんですけど、パンもクリームも甘くないのですよ。下のパンにはアーモンドペーストが塗ってあり、パンとクリームにはシナモンじゃない、何か香辛料的なものも入ってて(カルダモンらしい)お菓子ともパンともつかぬ感じです。決してまずくはないんですが、変わった食べ物ですね(注*。
あ、スモークサーモンは普通に美味しかったですよ。

さて、私はそろそろ出かけなければ・・・。

注*)どうやらこれ、Semlaという季節限定のお菓子らしいです。わたしゃあちこちで「Fica」の文字を見かけるもんですから、Ficaという名前かと思ってたんですが、Ficaの意味は「お茶」、お茶のときに食べるお菓子ということのようですね。

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