2008年11月 9日

土佐日記:三日目

2008110901.jpg
今日の朝食

普段バナナは食べないんですが、今日はなんとなく。力つけとかんとね。

小雨がちらほらする中を日曜市へと向かいました。旅の途中ですから生ものはダメですが、家人から頼まれものの柚子酢と、それから安かったのでライム(3個100円)、大粒の銀杏などを購入。地元常連さんが集う店がいいということにほどなく気づきました。こりゃ楽しいっすねえ。

しかし今日もあまり時間はありません。急いでホテルに戻り、戴いたダンボールに日本酒や柚子酢などを詰め込み、フロントにて宅急便を送る手続きを済ませた後チェックアウト。荷物は確実に減ったはずなのにけっこう重たいなあ・・・(ライム7個のせいです)。しかし、今日の帰りもバタバタするであろうことを考えると、うかつに駅ロッカーに預けるわけにも行きません。予約していた「アンパンマン弁当」を受け取り、さらに増えてしまった荷物を抱えて名所巡りです。

1、寺田寅彦記念館
2008110902.jpg

寺田寅彦が4歳から19歳までを過ごした家ですが、武家屋敷とあって広いです。障子の張り替えだけでも大変なのだと案内係の方が仰ってましたが、そりゃそうでしょうね。ちょっとはみ出しただけではまらなくなっちゃうんですって。たいそう趣のある御宅でした。こういうお家だとお勉強もできそうです。

2、高知城
城は高台にあるもなだとはいえ、荷物を背負って石段を登るのは辛いものがありました。早くも息切れ。お城に入る時は事務所で預かって頂けたので助かりました。
2008110904.jpg

今はこうしてズカズカ上がり込んでますけど、その昔ここに入れた人ってほんのほんの一握りだったんですよね。そう考えると何とも不思議な感じです。山内家にあまり思い入れはないものの(竜馬ファンですしね)あちこちを見学しながら当時を想像するのはたいへん面白かったです。

下城後は昼食を食べて体育館に向かう予定でしたが、手頃な店が見つかりません。ウロウロする間にバスを逃しでもしては大変、おとなしくバス停に張り込むことにしました。「竜馬がゆく」でも読んで待ちましょう。と、カバンを開けて気付きました。
宅急便に読みかけの「竜馬がゆく(6)」を入れちゃったよ・・・

*****

試合が終わったのはバスもとうに行ってしまった時刻でした。高知くんだりまでやって来て試合を見届けられないなんて無念ですからね。人混みを縫けながらタクシーを呼ぼうとしたところ、予約タクシーの群れを発見。「一台呼んでもらえませんか」と頼み込んでみると、こちらの必死さが伝わったのでしょうか、「呼んどくから、乗って行き」と快く乗せていただきました。うわぁありがとうございます!信号やら渋滞やらに引っかかりながらも無事はりまや橋へ。「駅からの空港バスは全部ここに止まるから」とのこと、バスがやってくるのを待ちました。

来ません。

時刻表を見て愕然。予定のバスはこの停留所を通らないのです。やって来るのは予定よりも10分は遅いバス、しかもそれすら遅れています。最後の最後までタクシーかよ!?大通りの方へ様子見に出かけたその時、別方角からバスがやってくるのが見えました。走る走る走る・・・待って~!

間に合いました。

「行ってしまうとこやったよ」と、なんだか偉そうなおじいちゃん運転手さんでしたが、ああもう余計なことは言うまい。ちなみに乗客は私だけです。お弁当を食べたいけどなんだか食べづらいなあ。でもええい、ビールは飲んでやれ。

「何時の飛行機?」と聞かれて答えると、「大丈夫、間に合わせたるから」と大見得を切った運転手さんでしたが、いたって安全運転そのもの。ともすると規定速度以下。割り込む車は親切に入れてやり、黄色信号では律儀に止まり「どこがやねん!」と心の中で何度もツッコみましたが、なんとか20分前に無事到着。ふうう。東レ軍団さんとともに大阪に帰ってまいりました。

2008110905.jpg 2008110906.jpg

朝食以来の食事、食べそこねた「アンパンマン弁当」を食べて就寝。味はけっこうイケてましたわ。

コメントする