2009年6月19日

音責め

・・・呪い殺されるかと思いましたわ。

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先日取れてしまった歯の詰め物がシャレならん大きさだったので、致し方なく数年ぶりに歯医者へ行ってまいりました。近所ではなかなかの人気医院なのだそうで、確かに待合室も治療室も病院っぽい匂いや雰囲気があまりなく、スタッフさんと始めとしてお医者さんたちも笑顔満載ですこぶる感じよかったです。が、やるこたぁ基本的に一緒ですからねえ。

治療椅子に案内され、己のレントゲン写真と向き合いながら待つことしばし。気を遣ったアシスタントさんがディズニー映像に切り替えてくれた直後、若くていかにも体育会系な担当医さんが登場。

レントゲンを見ながら「28本揃ってますね。これをこのまま全部残すようにしましょう」
「ひとまず(詰め物が取れた)歯の具合を診てみますね。ただ、程度によっては神経を抜かないといけないかもしれません」

…さっき28本残しましょう、言うたやないかい…

歯の治療が大好きってな方はあまりおられないでしょうけど、なによりイヤなのは削る時のあの音。
キーーーン!チ―――ッ!ゴリゴリゴリ!キュワァァン!
多彩というよりは多殺ですよね。治療室で流れていたBGMの選曲はなかなかイケてたんですが(「きらきらひかる」は病院で流すべき曲なのかどうかはともかく)、あのドリル音が始まってしまってはお手上げです。ステキなメロディに変えろとまではいいませんけど、どないかならんものでしょうか。

どうやら取れてしまった詰め物は割れていたらしく、歯に残ったセラミックを取るのと隙間の虫歯を削るという作業を一気にやられたんですが、これが麻酔抜きでして、痛いのはホント時々なんですが、歯を削る時の痛さって神経にじかに触れるような「ヒィィッ!」ってな、何ともいえない衝撃があるじゃないですか。麻酔をかけないのは出来るだけ削る箇所を少なくするためなのだそうですけど(帰宅後調べた)、いやあツラかったです。涙目冷や汗。

痛みのない虫歯でしたんで神経も溶けちゃってるんじゃないかと思ってましたが、どうやら神経は延命してもらえるらしく、今回もなんとか取らずに済むそうです。なのでお医者さんには感謝してこそすれ、恨む筋合いはこれっぽっちもないんですが、なんしかヘタレ人間ですから、帰り際に次回から削る時には麻酔してくださいとお願いしてしまいました。しばらく通うことになりそうですし、あまりにツライと耐えられなくなりそうですからね。耳栓でも持っていきたいです。はああ。

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夕食後は疲れた心身を癒すべく?DVD鑑賞

・伊丹十三の「タンポポ」撮影日記

やっぱりこの作品はメイキングのほうが好きだなあ。どうも私の頭の中で「タンポポ」は伊丹さんのこだわりやディテール(!)を楽しむための、いわばエッセイの映画化みたくなっちゃってるようで、映画としてはあんまり好ましいことではないんでしょうけど、これに関してはそういう楽しみ方も大いにありなんじゃないかと。
リストの「レ・プレリュード」を聴きたくなってきました。どこ行ったかな。

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