2010年1月13日

また会う日まで

18時をまわり、テレビのインテリア番組も一段落しましたので、私はそろそろ出かけますか。迷いようもない道をてくてくと歩き、おぉ、ここですね。

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一瞬、入り口が分からずウロウロしてしまいましたが、ありましたありました。先日以上にアットホームな受付で60SEK払い、ついで通りがかりのロト売りにロトも1枚買わされ。
「きっと1時間後に大金を稼いでいるよ!」
「だといいけどね!」
マッチデープログラム(というかシート?)っぽいものをもらい、中に入りました。

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こないだのKatrineholm GPカップ

試合まで1時間を切ってますが、両チームともストレッチタイム中。さてどこに座ろう。観客ゾーンが狭いのは構わないんですが、目の前にデカい柵があるので相当見づらいんですよね。かといって1階ボックスは目立つからイヤだし、立ったままというのもなあ。仕方ない、ひとまず相手ベンチ前に腰をおろすことにしました。どうせ相手チームの応援はほとんどないでしょう(←そうでもなかった)。しばらくしてEngelholmさんは練習開始。Gislavedさんはその後も歓談ストレッチを続けていましたが、ようやく動き始めましたので、私もEVS側に移動することに。

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全部こんな感じになってしまうので、今日の写真は諦め。

前回は遅刻しちゃったので、試合前練習を見られなかったんですよね。そうそう、これには映ってませんが、相手チームさんのトスボールを上げてた人がなぜかショッキングピンクのスカートをはいてらっしゃってですね、なぜスカートなんだろう。今考えると、これがこの試合最初の?でした。

Engelholmさんの試合前練習内容は大まかには日本とそう変わらなかったように思います(ムック選手加入で変わった部分もあるのかもしれませんけど)。ただ、スタメンと控えは基本的に別々のようで、初めて見たおてもやん風の控えセッターさんに至ってはヤバイとしか言いようがなく、ちょっと唖然。腕の伸びきった感じは日本の某セッターさんに似てなくもないですが、ボールはあちらこちらにそれまくり、リーグレベルからも程遠いじゃないですか。こりゃセッター交替が無いわけです(サーブは良かったですけど)。メンバー表を見ると他にEngelholm出身選手が3人ばかり。Bチームから上がってきた選手さんでしょうか。若い選手(高校生?)が多いというのはこういうことでもあったのですね。となると普段は対等なAB戦も難しいのかもしれません。
(※↑ちょっと訂正しました)
端でひっそり眺めていたのですが、Tina監督に目ざとく見つけられて手を振られてしまいました。どうもどうも。

試合DJ(言うまでもなくKimme Rosenqvistさん)のコールで選手入場、そして試合開始です。

Engelholm vs Gislaved
(3-0)
25-16
25-15
25-19

なんしか相手の守備がボロボロで、EVSは打てば決まるといった印象。今日あらためて気付いたんですけど、ムック選手はけっこうブロード攻撃を使ってますね。今年のテーマは二段とブロード(と英語)なんでしょうか?センター線は基本的に#6Minni選手、#12Jen選手、#14Gabrielle選手の三枚を併用する形ですが、タイプは三者三様。一番計算できる(ように見える)のは#12Jen選手、細くて可愛いカナダ人さんです。#6Minni選手はちょいと気持ちにムラがあり、#14Gabbi選手もこれまたプレーにムラがあるけれど、よく動く選手さん。今日は格下相手とあってか3番手#14Gabbi選手が1試合通じて起用されていました。

先日、私がいいなーと思った裏レフト#16Sara選手は良く見ると、わりとこれはブロックに捕まりやすいタイプなのではないかしらと。打点のせいか打ち分けの問題か、そこまできちんとは見てなかったのですが、打数のわりに決まりません。打ち屋の#5Andrea選手と#7Whitney選手については今日は印象に残らず、どちらかというと#5Andrea選手の方が決めてくれる感があったかなあという程度でした。

不思議だったのはリベロで、#1Lena選手と#3Ida選手の二人がリベロユニだったのですが、何時の間にか交替してた気がするんです。こちらのローカルルールではリベロ交替は自由なんでしょうか。試合前練習ではいい「スパイク」を打ってましたが、リベロとしては#3Ida選手はイマイチ。といってLena選手がむちゃくちゃ上手いのかというとよく分かりませんが、わりと積極的にオーバーキャッチされてたような。まあしかし、こちらはリベロというと佐野さん基準なわけですから...。

試合は第1、第2セットこそさらっとEVSが先取したものの、第3セットになるとモチベーションが下がってきたのか(あ、コーヒータイムはなかったです)Gislavedさんに1点2点と先行を許す形になり始めました。相手さんはハナから勝とうという気持ちが少ないようで、点数が入るたびに大喜び。対するEVSさんはビハインド状態が続いても大丈夫大丈夫といった面持ちです。実際大丈夫なんでしょうけど、呑気なアタッカー陣に対してムック選手はだんだんとイライラし始めました。ヤバいことになる前に早くケリをつけたいんだろうなーというプレーもしばしば。スコアでムック選手の打数が増える原因はこの辺にあるのかもしれません。結局は最終盤の#6Minni選手連続サーブで勝負あり。さっくりとEngelholmさんがストレート勝利をおさめました。MVPはムック選手、賞品はいつものように地元フラワーアレンジメントさんによるオシャレな花束でした。

ということで、国内では強力な、しかし波もあるチームを操るPassareムック選手ですが、ちょっと気になったことがあって、このチームだと必然的に速いトスを上げる機会が少ないんですよね。速いバックアタックに至っては皆無に近い(これはSpringsでもフォフィー選手以降は打てる選手が少なかったですけど)。ああ、ファンが焦ってもどうしようもないとはいえ、このままムック選手のプレーが知られることなく終わってしまったらどうしましょう。自打球が天井に当たるとアウトという小さな体育館で何度となくそんなシーンを目にするうちに、ちょっとだけ考え込んでしまったのでした。もちろんムック選手が渾身ツースパイクを決めて、観客席から一際大きい歓声が上がったときには我に返りましたけどね。や、感謝の気持ちを忘れるな、私。

試合後は前回スーツケースに入ったままで渡しそびれたものがあったので、ちょろっと手渡し。なんだかレベルの低さを気にしておられたようでしたが、いや、これはこれで面白かったですよと。その現実、現状によって見えてきたものもあったわけですしね。今日もお疲れ様でした。これからもお体にはくれぐれもお気をつけて下さい!

体育館から出ようとすると、ファンらしきおじさんに声をかけられました。

「君はわざわざこの試合を見るために日本から来たのかい?」
「そうですよ!」
「チームのファン?それともムックのファン?」
「ムックのファンで、チームとしてはムックが前に所属していたチームを応援してます(そこまで正直に答える必要もなかったんですけど)」
「こんな小さなリーグだけど、ムックのように偉大な選手が来てくれて嬉しいよ」
「アイスホッケーやサッカーに比べるとバレーは恵まれてないですよね(compareといおうとして間違ってprepareと言ったことに後で気付いた)」
「確かにそうだ。でもムックはほんとにamazing playerだよ!また試合を観においでよ。今度はアレンジするから(何を?良く分からなかった)」
「できることならまた来たいですよ」

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・・・あ、ロト見るの忘れてた。

コメント

??????? - ???? 私が探していたものです。情報をありがとうございました。

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