2009年4月 8日

考える効果

行くと散財してしまうので普段は避けているのですが、しばらくぶりにタワーレコードへ。

ピアノ曲を買うはずがプロコフィエフの交響曲7番などを買ってしまったのは、物色中に軽い発作を起こしかけたせいでしょうか。しかもこのテンシュテット盤、音の勢いがシャープ過ぎて(それが彼の特性というか魅力なので仕方ないんですけど)プロコフィエフにはもちっと粘着的なうねりが欲しい気がします。曲の素晴らしさは改めて言うまでもないだけに、(緩徐楽章はあまり聴かない私がこの3楽章はつい聴いてしまう)あー別の演奏で聴きたいなあと。マニアさんにメールしておこう。

田部京子さんの弾く「プレイアデス舞曲」を聴きつつ就寝。

 

2009年4月 7日

素人きどり

ケータイ見つかりました。

記憶の途切れた場所に電話してみたところ「それらしきものは・・・届いてますねえ」という思いがけないようなそうでないようなお答えが返ってきましたので、お昼休み炎天下をてくてくと某事務所へと出向きまして、ストラップのついていない、紛れもなく私のケータイを受け取ってまいりました。ああよかった〜。つか、最後の最後まで手を煩わせやがって、この!邪険に扱ってきた罰でしょうか。データを抜いたらとっとこリサイクルに回すこととしましょう。

*****

本屋で「考える人」の新刊が平積みされていましたので手にとると、おっとピアノ特集じゃないですか。なんとなく購入してみました。

電車の中で真っ先に目を通したのは吉田秀和さんと堀江敏幸さんの対談。どちらも好きな作家さんだけに非常に面白く、なかでも印象的だったのは堀江さんからコルトーの「香りの中にある明晰さ」の所以を問われた際の吉田さんの返答(曰く「アクセントがしっかりしていること」)ですかね。

コルトーが得意としていたとされるショパンやシューマンというのは1,2,3,4という拍の強弱がハッキリしている作曲家であり、そこのところが拍を意識的に分かりにくくしていたドビュッシーとは違うのだと。そうした理論に基づいた上で、コルトーは「転ばない酔っ払いかな」・・・なるほど。

一応の素地があるクラシック音楽、なかでも一番得意分野といってもいいピアノでもこれですからねえ。まったく経験も知識も無いバレーボールについて書くことのおこがましさについて考えちゃいますよ。いつまでも不勉強のままに書き散らしていいのかと。まあ書くんですけども。

 

2009年2月 6日

渋オケ

招待券をいただき、橋元知事に潰されようとしている大阪センチュリー響の定演へ行ってきました。案に相違して、座席はシンフォニーホール特等席。ステージを含め何度も来ているホールですが、ここに座るのは初めてです。おおよく眠れそうだ。

開演前につらつらとプログラムを眺めておりますと、チェロトップに林俊昭さん(関西チェロ界の重鎮)のお名前が。え、いつの間に?林さんて...え?

まったく聞こえない演奏前プレトークも無事終わり、団員さんがぞろぞろ登場。うわ、ほんまに鼻の林さんが居ますねえ。

指揮:アラン・ブリバエフ
小山実稚恵(ピアノ)
・ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチナ」より前奏曲 "モスクワ川の夜明け"
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
・プロコフィエフ:交響曲 第7番 嬰ハ短調 作品131「青春」

1曲目は林さんのボーイングに見惚れている間に終了。チェロパートの中でも動きと音が際立ってました。ええのか悪いのか分かりませんけど、個人的には面白かったんで良し。

全体としては楽器がまだ鳴りきっておらず、曲のよくわからなさも含めて印象薄かったんですが、気になったのは管楽器のピッチ。いいとか悪いとかじゃなく、パート間のバランスが微妙にずれてる感じがして、気のせいかなあ。

2曲目はですね、ちょっとイヤな予感があったんです。いくらロシアものとはいえラフマニノフの2番てねえ、安易過ぎますやん。
予想は別地点で当たりました。ピアノが酷い...

小山さんはもう少し丁寧に弾く人というイメージだったんですけどねえ。いくらロシアものだからって、あんなにがなられては。和音も潰れてたしなあ。ガッカリですよ。おかげで大音量の1楽章から軽く熟睡。静かな2楽章も爽やかに熟睡。

しつこいアンコール拍手と休憩が終わり、3曲目。プロコフィエフの7番です。知らない曲だけど、プロコは地味にいい曲が多いので大丈夫でしょうとたかをくくり、冒頭メロディに耳を傾け、ああ、いい曲やん。

ちょっと待てよ。
私、この曲知ってる?
つーか、弾いたことある?

第4楽章でようやく確信。やっぱり弾いたことありますわ。このメロディ弾けなかった記憶がありますもん。やーねー、しかしいつどこで弾いたんだか?

てなことはさておき、演奏の方はつつがなく、そしていい曲でした。オケとしてはどうかなあ。上手いんだけど、どこか渋いというか、もう少し突き抜けたらいいのにと思うことが何度かありました。特にヴァイオリンの音色にもう少し色気がほしいなーと。目立たないヴィオラとトップ目立ちまくりチェロはよかったですよ。

しかしまあ大阪フィルとはそこかしこで対照的なオケですね。ここの丁寧さ(特に金管)は大フィルにも見習ってほしいし、高弦と木管の色気は大フィルのがいいし、どちらも特色活かしてこの苦境を乗り切ってほしいと願っております。

チラシを見ると大フィルの2月定期はマーラーの5番なんすね。カップリングのモーツァルトもいいし、行こうかなー。

 

2008年7月 9日

ジバラン

仕事もつつがなく終わり、ちょいとコンサートを聴きに行ってきました。

大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈隆 生誕100年記念特別演奏会
(ザ・シンフォニーホール)
指揮:大植 英次

・モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
ピアノ:伊藤 恵
(アンコール:モーツァルト ピアノソナタ第15番ハ長調k.545 第1楽章)

・ブルックナー/交響曲第9番ニ短調

とにかくモーツァルトにつきたコンサート。
伊藤さんのピアノが想像以上に素晴らしかったです。個人的にモーツァルト=硬質な音といったイメージがあったのですが、伊藤さんはどちらかというと、ふわっと流麗な響きのタッチの方でした。それでいながら音の輪郭はしっかり浮き上がるんですね。ペダリングが素晴らしいのか、バランスが絶妙なのか。最初から最後まで乱れることなく、実に完成度の高い演奏でした。

オーケストラも良かったですよ。大植さんと伊藤さんのコミュニケーションが良くとれており、超小編成だったこともありますが、まるで大フィルじゃないかのようでしたわ。朝比奈先生もきっと草葉の陰から喜んでおられることでしょう。ほんと、弦楽器の底上げは進みましたね。面倒な3楽章ではちょこっと粗も見受けられましたが、そこまで言っては小姑と化してしまいますのでスルーの方向で。ただ、さらに上を目指すならやはり「神は細部に―」だと思います。

アンコールはモーツァルトのピアノソナタ第15番。
もっとも有名なソナタの1曲であり、関係ないけど私が生まれて初めて弾いたモーツァルトの曲でもあります。途中部分のモーツァルトトリルが弾けなくって、叩かれ泣かされましたねえ。以来いろんな演奏を聴いてきましたが、こんなに美しい曲だとはなあ。めくるめく音の羅列にほぅっとなってしまいました。

いや、もうこれだけで充分満足。
大フィル会員になろうかしら、なんて考えながら次のブルックナーを待ちました。ピアノをどうやって片付けるのかなあと見ておりましたら、ピアノは床ごと下がっていきましたとさ。ああそうか、クラシック専門ホールだもんねえ。

で、ブルックナーはですね、いつもの大フィルでした。朝比奈先生のブルックナーを聴いたことがないので比べようがありませんが、一言で言うなら浪花節。ともするとこぶしのひとつも聞こえてきそうなほど、ねちこくリズムが横揺れするブルックナーでした。そういうものなの?
気になったのは重低音。コントラバスが音程リズムとも微妙に揃っていなかったり、トロンボーン&ホルンのフレーズ頂点のタイミングがおかしかったりと、ブルックナーではもっとも重要なパートを担当しているのに、もう少し冷静にプレーしてくれよといいたくなりましたわ。

終演後は観客の熱狂とそれにこたえる指揮者大植さんのパフォーマンスタイム。長いのなんのって、ゆうに1楽章分ぐらいあったんじゃないでしょうか。ああこれは一つの宗教なのかなと眺めておりました。そこまで騒ぐほどブルックナーが良かったようには思えませんでしたが、モーツァルトが良かったのでまあいいかという気分。

いつものごとく、忘れた頃になって楽屋口から出てきた師匠と軽く雑談したのち、帰宅。


 

2008年5月28日

がっかり

年1回の健康診断。謀られたかのようなマニアックメンバーと
健診後は心斎橋の某イタリア料理店にてランチコースを堪能。
鶏肉のつけあわせのアンディーブの苦味が印象的でした。
帰り道は「(恋愛)投了後の反省タイム実践」について盛り上がり。

仕事する気が起きぬままに、なんとなく定時を迎えた後
日程を勘違いして諦めかけていた「ラ・プティットバンド」の
コンサートを聴きに行くべく、いずみホールへ。

あまり体調が良くなくて、序盤の無伴奏チェロ組曲1番では
座席で軽く発作を起こしてしまい、冷や汗をかきましたが
そんな状態を差し置いても、なんですかこれはという演奏。
楽器は「ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ」という肩掛けチェロだったのですが
メロディーは切れるしピッチもおかしい。これがあのクイケンさんですか・・・。

メインプログラムの「四季(ヴィヴァルディ)」は
クイケンさんがなにやら挑発的なことを仰っていた記事を目にしていたので
期待していたのですが、ソロVn(クイケンJr.嬢?)が下手すぎて話にならず。
あまり意識してませんでしたが四季のソロって難しかったんですねえ。
高弦のアンサンブルには「おおっ」と思わせるものがあっただけに、
問題部分がよりいっそう目立ちまくり、終盤は頭を抱えてしまいました。
これが初めての古楽器だったら偏見を抱いちゃうだろうなあ。

ああもう本当に残念。
だってこんな実力の人じゃないはずですし。

さて、来月からはベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会シリーズ開始。
ウィーン、ハーゲン、ゲヴァントハウスは外せません。
このクラングフォルム・ベルリンてのも気になりますね。
ウェーバーじゃなくてブラームスのクラ5だったら絶対行くんだけどなあ。

秋に向けて情報収集しなくちゃ・・・と、その前に楽器の蓋を開けなきゃ。

 

2007年1月28日

生観戦が遠のく

合宿二日目の本日は客演指揮者さんとの初合わせ。
風貌がちょっと「きたろう」に似ておられましたが
なんっつか淡々と、そして理論的に指導される先生でした。
良くも悪くもpassion系ではないウチのオケには合っているかも。
フレーズの捉え方や楽譜構造から読み取るテンポの速め方・緩め方
アクセントの意味合いなどなど、いろいろと勉強になりました。

というわけで、最初のショスタコーヴィチは割合サクサクと進んだんですが
お次のヒンデミット(「高貴な幻想」)の出来がたいへん悪くて、
「同じオケとは思えない」とまで言われてしまいました。

メロディが頭に入りやすく、ノリやすいショスタコに比べると
ヒンデミットは譜面が少しややこしいですからねえ。
それでも他作品よりは分かりやすい曲だと思うんですが
オケの真価を問われる曲作りとなりそうです。
よりにもよって、面倒なトップ引き受けちゃったなあ。

バルトークはやっぱ民謡っすね。
お堅いオケがどこまで音楽をまわせるか。
譜面はそんなに難しくないので、歌心と遊び心だな。

いずれにせよ、ちょいと締め直して頑張らんと・・・ってな具合です。

 

2006年12月 7日

りーべらめー

コンビニでキリンラガー復刻版を見つけましたので即購入
明治→大正へと飲み継いでみましたが、やっぱり平成がいいね。

さてさて、本日は大阪フィル定演を聴きに行くべく
ひっさしぶりーにシンフォニーホールへ行ってきました。

しばらくオケ生活やクラシック生鑑賞から離れている間に
朝比奈さんが亡くなられ、指揮者が大植さんに代わったり
コンマスが岡田先生から超若手の長原さんに代わったりと
よくわからない内に人気オケに変貌している(らしい)大フィル。
チケット完売で、なんとか入手できたのは急遽売り出されたオルガン席でした。

相変わらずタルそーに舞台に出てくる(チェロの)師匠を眺めながら
後ろというのは弦楽器の動きを見るにはいいんじゃないかと
内心ホクホクしていますと、大フィル合唱団がぞろぞろと登場。
目の前1メートル位置に壁が出来てしまいました(ちっ)

というわけで、やたら克明にバスが聴こえる妙な位置でしたけど
合唱団の合間からオケや指揮者の表情(!)も見えましたし
出番がないときは合唱団が座ってくれましたので
いろいろと堪能することができて面白かったです。

フォーレではなくヴェルディのレクイエムだと気付いたのが
会場に着く直前だったほどに、曲への思い入れはなかったのですが
終曲の「Libera me」にはヤられました。

基音D(かな?)の和音ひとつひとつがグサリグサリと響いて
歌詞とか全然分かんないのに涙腺直撃ですよ。
声っていう楽器も凄けりゃ、和音っていう武器もすごいなあ。
シンプルに感動しました。
明日CD買おう。

*****

初見の大植さん指揮をハカらずも奏者位置から見ることができまして
そうですね、誠実な棒を振る人だなあという印象でした。
プロの目からの視点については、今度師匠に聞いてみましょう。
妙に腕が短いなと思ったら、大植さんて意外と小さい人だったんですね。
アップの写真で大きな人なのかと思い込んでましたよ。

大フィルは弦楽器がレベルアップした印象でした。
どうなんでしょう、新陳代謝が進んだのかなあ。
師匠のフィンガリングとボーイングに釘付けでしたんで
トップの秋津さんの凄さはよく分からず。
こちらも今度会ったら聞いておくことと(メモ)。

管楽器は以前のメンバーとほぼ変わらずで
フルートの榎田さんやトランペットの秋月さんはさすがの演奏。
金管地帯で時々和音のズレが発生していたような気もしますが
基本的に管打楽器はあまり見聞きしてないんで確証はなし。

合唱団は上を見ればキリがないのかもしれませんが良かったです。
じゃあ素直にホメろよ、と言われそうですが、えぇまぁ。
ただ、それより上手いはずのソリスト4人がねえ。
席が後ろ位置だったことを差し引いてもイマイチでした。
具体的には・・・全体的に。

*****

終演後、雨がざーざー降る中を楽屋口にて師匠の出待ち。
いつも何してるんだか?というほど、出て来られるのが遅いんですが
本日も例外ではなく「もしかしたら別の出口から?」と不安になる頃
ようやっと出てこられました。

「久しぶりやないかー。ぜんぜん変わらないねえ」
「えぇ、先生も変わりませんねえ」
「今度ゆっくり話そうや。楽器なしで」
「あーできれば楽器つきで、ひとつ」

ってな会話を慌しくこなして無事帰宅。

本日購入したバルトーク「ハンガリアンスケッチ」CDですが
なんたること、まったく同じものが家にありましたよ。
うわーショック。

誰か欲しい人にあげます。
バルトーク「管弦楽のための協奏曲」ライナー指揮シカゴ響

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