2010年10月21日

生きるための強さ

読みかけ、未読本の山を抱えながらも、辻選手の写真に引き込まれて買ってしまいました。

佐々木亜希殴る女たち」草思社

「殴る女」といやあ和久井映見さん主演のドラマなんで、もう少し他のタイトルはなかったんかと思いますが、こちらは私のごくごく身近な周囲では大人気の、しかし世間では超マイナーなジョシカク(女子総合格闘技)を背負う選手さん11人へのインタビュー集。

皆さん、自分から逃げることを止めた人たちですから、読み進むにつれて自分を情けなく思う気持ちが募り、グッタリ脱力してしまいました。なんか無意識の内に元気になれる内容を想像していたようで、思いの外ダメージがデカかったというところでしょうか(格闘技だけに)。でも面白かったですよ。これを読んだらきっと試合を見に行きたくなるだろうとも思いますし。

…性懲りもなくバレーと比較してしまう自分もいます。が、こういうものを見ると、バレーの客観性の無さや、下克上の芽を刈り取るアホさが目に鼻について仕方ありません。やっぱり会社のひも付きである内はどうしようもないんでしょうか。

ま、何のかんの言いつつもSprings斉藤マネージャーのブログは読んでまして、これが今季少しは観戦に行こうかと思う、かすかな拠り所だったりするんですけどね。

肝心のジュエルス最終戦(12/17)はというと、かなり厳しいんです。せめて土日開催だったらなあ…。

 

2010年10月13日

制御不能

本屋でパディントンシリーズに新作が3冊も出ていることを知り、棚の前で驚愕。
しかもパラパラとめくってみれば面白いじゃないですか(→「パディントンの大切な家族」)
・・・買わねば。

・・・買いました。
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少年サンデー育ちにとって、あだち充さんはやはり偉大な存在でありますし、売り切れ店もあるとかで、つい。全プレの日めくりカレンダー(2,000円)は応募するかどうか、流石に悩みますけどね。

 

2010年10月12日

うずうず

収納用品を買うべく、会社帰りに無印良品へ。円高還元セール最終日とあってか、レジ前はウゲッとなるほど長蛇の列でしたけど、レジ裁きはスムーズでした。さすが。

書斎で楽器を練習した後、何気なく絵本「こどものとも」をサイズごとに揃えていると本整理熱に火がつき、児童書コーナーを仕上げてしまいました。月末に家の撮影があるとかで、片付けせざるを得ない状況に陥っているとはいえ、私に要求されているのはあくまで自室の片付けであって、書斎の片付けではないんですけどね...。

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今月のゴールデンスペース(なんだそれ)は、どこぞのアリエッティに対抗して借り暮らしの小人シリーズでまとめてみました。宮崎さんには一言も二言もありますが、ここでは割愛。

年末はパディントン中心に福音館祭りもいいな。あれれ、海底二万里ネモ船長が居ない。誰かに貸したかな?「二年間の休暇」と一緒に並べたいところです。

あー、一生本棚整理やっていたい。

 

2010年9月29日

堪え性

読了本
・丸谷才一「あいさつは一仕事」(講談社)

丸谷さんのスピーチ集第三弾。
本棚整理が終わっておらず、ましてや単行本ということで、購入はしばらく悩んでいたのですが、井上ひさしさんへの弔文がどうしても手元に欲しくなり、買ってしまいました・・・満足。

人前で挨拶する機会などほとんどありませんが、スピーチ集というよりは読み物に近く、面白かったです。

丸谷さん=エリートインテリ、性格悪いという変な思い込みがあって、昔は若干敬遠気味だったのですが、「ユリシーズ」全訳を読んだ辺りから認識が変わってきて、今ではけっこう好きな作家さんだったりします。食わず嫌いはいかんですね。

 

2010年5月 7日

夜寒く

今日もわりと平和な一日でした。平和基準がおかしくなってるのかどうかはともかく、ミスの種はえてしてこういう時に蒔かれていることが多いので、気をつけねば。

オケはお休みだったのですが、練習場が空いているとのことで、チェロは有志4人でパート練習。「やる気のわかない曲だねえ」とぶつぶつ言いつつも、合わせるのは面白いですし、勉強にもなります。つい我の強い弾き方に陥りがちなので、もっと良いp(ピアノ)の音を出せるようにしないと。

休憩時間にはトップ兄さんの持ってきた譜面でアンサンブル練習。その中にコレルリの合奏協奏曲があり、コレルリいいよねー。もちろん一番パート(ハイポジが多くて大変)はトップ兄さんにお任せで、ぜひ7月のアンサンブル大会もこれで出ましょうと強く推し。

知っている曲だということはCDを持っているはず。帰宅後に棚を漁るとたった1枚ですが、見つかりました。ERATOレーベルなので演奏は安心です。はて、どの曲だったかしらと順に聴いていく内に、聞き覚えのある曲が耳に入りました。あれもコレルリだったんだ!合奏協奏曲op.6-8、別名クリスマス協奏曲。ちなみにチェロアンサンブルの曲はこの曲の最終楽章です。メロディーも通奏低音もそれぞれに魅力があり、どのパートも弾きたくなってしまいますね。夏のクリスマス・・・しかもイタリアン・・・まあいいじゃないですか。

〇読了本
・横溝正史「女王蜂」角川文庫
朝の電車で読み始め、ほどなく話と犯人を思い出しました。以後、ものすごい飛ばし読みで読了。この作品にはあまり思い入れがなくて、同じような話だと「三つ首塔」の方が印象深いんです。あちらはエログロ要素が強かったので仕方ないとしても、主人公の名前がねぇ、絶世の美女が「智子」というのはこれいかに。全国の智子さんには申し訳ないですが、小説上においては、音禰(三つ首塔)とか美禰子(悪魔が来りて)とかの方が神秘的じゃないですか。単なる「禰」フェチじゃないかと指摘されそうですが、あ、珠世(犬神家―)もOKですよ。
トリックの作り方を始め、構成はしっかりしているだけに、なんとなく勿体無い作品。

 

2010年4月26日

懐古

仕事と〇〇が多少落ち着いてきたため、そろそろ本も読まないとおかしくなってしまうー、というわけで、うっかりしっかり購入。

購入読了本
・学研「もう一度見たい!科学と学習

アリの巣観察キットはアリが部屋の中に入り込んで大変でした。カブトエビはカブトガニと勘違いしていて、天然記念物をそんなに簡単に配布していいのかと訝しんだものです。山口太一さんの絵は学研というよりも、「マガーク探偵団」だよなー。
「大人の科学マガジン」バックナンバーが魅力的です。電子ブロックもやっぱり欲しい。

・金井美恵子「快適生活研究」朝日文庫

短編集ですが、人物や手紙によって繋がっていくので、見方によっては長編と言えなくもないのかも。過去、金井作品に登場した人たちのその後も書かれているのですが、あまり思い出せず、しかし「小春日和」から読み直すとなると・・・大変だ。

他人様にオススメ本やCDを押し貸しするのは私の悪癖ですが、彼女の一連本は躊躇気味。金井作品大好き!という人と、果たして気が合うのかどうかも謎ですしね。

 

2010年3月25日

過ぎ去りし

読了マンガ

・太田モアレ「鉄風」講談社アフタヌーンKC

インパクトある著者のお名前は聞き覚えがあるのですが、ともかくもオススメいただきまして、昨夜会社帰りに購入。寝しなに1巻を読み始め、そのまま睡眠。どうしても1巻は説明的になっちゃいますからねえ。んで本日、この派手な表紙にカバーもつけず電車で一気読みしてしまいました。

まだまだよく分からない世界「女子格」の漫画ですが、いいですね、これ。主人公の女子高生が一歩ずつ詰めてく感じがたまりません。個人競技ならではの目標設定の明確さも面白いです。途中から登場する片桐はいりさんそっくりのキャラ、もしやメインモデルは辻(結花)さん?と薄ぼんやり思ってましたら、やっぱりそのようで。

最近あまりマンガを読まなくなりましたが、数少ない購読作品は「少女ファイト」「とめはねっ!」等...高校モノが多いんですよね。過ぎてみれば人生で一つの大きな分岐点だったことが分かる高校時代ですが、現実には大学受験以外何かあったっけ?という感じでして。無償化とかいう以前に、既存の高校制度そのものの是非を始め、討議すべきことは山のようにある気がします。

なんてなことはともかく、続きが楽しみなマンガが増えるのは嬉しいことです。増えゆく本の収納は頭が痛いんですけど。

 

2010年3月10日

表紙買い

読了本

・濱野京子「トーキョー・クロスロード」ポプラ文庫ピュアフル

単行本の時から書評で題名を見かけていましたし、何より表紙が妙に気になっていたんですが、思いのほか早く文庫化され、しかも表紙も同じ。ならばと早速購入しました。

今どきの高校生が憧れる大人ってこういう存在なのかなあ。

現場の意見はわかりませんが、私ら世代には面白かったです。ストレス無く最後まで読めましたからね。もともと児童書では定評あるポプラ社です。私も数々の伝記シリーズを始めとして随分お世話になりましたが、少し見てみると、自転車青春小説「セカンドウィンド」もこのピュアフル文庫だったようで。私は「トーキョー...」の方が好きですが、ピュアフル文庫、注目すべき存在なのかもしれません。

何より弱ったら、まずは読書。

 

2009年11月14日

思考の深度

朝食をとりながらHDDを物色し「スポーツ大陸・長谷川穂積」を再生鑑賞。
なんかサラーッと流されてますけど、継続だけでも大変なことなのに、さらに結果を出すためには卓越したセンスと運が必要なわけで、長谷川さんはそれらを兼ね備えた稀有な人ということなんですよね。人間がスポーツから学ぶことは本当にたくさんあります。私もそのことをもう少し早く知っていたらなあ。

お片付けと練習で昼間はあっという間に過ぎ去り、夜、山積みのDVDから頂き物の「JEWELS 4」を引っ張り出しました。秒殺女王フジメグこと藤井惠さんゲスト番組を見た後(藤井さん、なんか飄々としてて面白かったです。やっぱ江口リーさんに似てる)、いよいよ世紀の一戦「藤井惠vs石岡沙織」をば。

忘れてましたけど、私、こういった格闘技ってほとんど観たこと無いんですよね。かろうじてボクシングをちょっと見るぐらいで、プロレスはもちろんK-1も総合格闘技も一切観たことないんです。

だもんでですね、観てたらもうなんか苦しくて苦しくて。肩にも力が入りまくって何度も一時停止ボタンを押しそうになりながら耐えました。打撃あり寝技あり、何でもありなんだもん。どこから倒されるのか分からない。そりゃ総合力がないと圧倒的に不利ですわな。映像で見ると藤井さんと石岡さんでは体つきも表情もまるで違っていて、あまり良く知らなかったんですが、藤井さんの方が段違いに格上なんですね。はぁー。解説も藤井さんの勝利前提みたいな感じで、あぁなんか話とは少し違うような。

ジョシカク内での位置付けとか過去とか全く知らないのでアレですけど、たしかにこれは生で観たいかも。格闘技系は奥深いんで、軽々しく手を出すのは怖いんですけどね・・・。

〇読了本
木村元彦「蹴る群れ」(講談社)
こないだ読んだ「フットボールの犬」も面白かったのですが、こちらはさらに深い。でも入り口は広いというのが、この木村さんの凄いところです。それにしてもサッカーというスポーツの奥深さに驚くべきなのか、人間の底知れなさを思い知るべきなのか、どちらもなんでしょうけど、ああ世界は広い、日本も広い。必読の書。

バレー絡み目線で気になったのは女子サッカーの話でしょうか。ここではノルウェーのリンダ・メダリン選手を切り口にして女子サッカーが語られているのですが、ノルウェー協会のクヴァスさん曰く、「日本協会の理事に女性は何人いますか?ノルウェーは副会長も含む8人中3人が女性です。24時間女子のことを考えている人を、せめて1人は入れないといけない」
リンダ選手はこうも語ります。
「日本は長期的な計画が必要ではないでしょうか。私の国は人口462万人ですが、女子サッカーの競技人口は10万6000人いる。小さな女の子がサッカーをしたくなるような底上げが必要でしょう。でも、日本選手のポテンシャルの高さを私はよく知っている。また野田や澤とオールスターでやってみたい」

日本の報道がいかに偏っていることか...いいや、偏っているのは私自身です。

 

2009年11月10日

サッカー紀行

読了本

・宇都宮徹壱「フットボールの犬

サッカー観戦回数はテレビを含めても数えるほどしかありませんから、サッカーの戦術や面白ポイントは正直サッパリ分からないのですが、インタビュー内容は魅力がありましたし、なにより著者宇都宮さんの行動に引き込まれ、一気に読み進めました。

サッカーという世界中で愛されるスポーツによって浮かび上がる歴史やあぶり出される人間性なんつうものは実に多種多様。そんな背景をたっくさん抱えているからこそ、よりスポーツとしての価値も重みが増すのかな。

それにしてもトルコのサッカーってこんなに怖いものだったのか!あの時は簡単にガラタサライとベシクタシュの対戦が見たいよなーなんて思ってましたけど、これはイスタンブール・ダービーといって最も危険な対戦の一つであるらしい。そうか、そんなのを帰国前日なんかに観に行ってたらエラいことになってたかもわかりませんね。いやまぁフェネルバフチェ戦も大変は大変だったのですが、もっと大ネタ拾えたのになぁ!なんて。過ぎてみればなんとでも言えるもんです。

つまらんごたくは抜きに、サッカーを知らない人にも面白いので、ぜひご一読を。

 

2009年11月 9日

つながり

風邪でもひいたのか体感温度がめまぐるしく変わり、朝から憂鬱だったのですが、お昼にカップヌードル(キムチ&チーズ)を食べて、さらに気分が悪くなってしまいました。普段カップヌードルは食べない派なのに、よりによってなぜ今日食べちゃったかな。てなわけで、本日はビールもお休み。

*****

買いたい本があり本屋に立ち寄ったのですが、「あったあった」と手にとって、何の気なしに背後のバレーボ−ル棚を一瞥したところ、思わず目を疑うようなタイトルが飛び込んできました。

ブラジルバレーを最強にした『人』と『システム』

なんだなんだ、このマニアックなタイトルは。著者を見れば米虫紀子さんとあります。うわー、ホンモノやないですか。中身をほとんど確認するまでもなく購入決定。帰りの電車でざざっと読み終えまして、もちろんまた読み返すつもりなのですが、内容の興味深さについて語る以前に、この本を書こうと決意された著者の気持ちと行動に心撃たれました。バレーボールを愛するライターさんが日本の現状を憂えるだけでなく、何が出来るかを考え、そして動かれたんですからね。これは凄いことですよ。

内容は特に指導者さんたちに読んでもらいたい本です。現在、日本バレー界が抱える一番大きな問題は競技人口の減少ではないかと薄々感じ始めているのですが、それを解決するためのヒントがこの本にはいくつかありました。既に実施されていることかもしれませんし、もちろんブラジルが日本の目指す全てではないですが、真似すべき内容は沢山あるのではないでしょうか。ただ、ごく一部をつまみ食いするようなやり方では「生兵法は大怪我の元」になる危険性も高そうです。ブラジル人指導者の来日もしくは、本腰入れたブラジル研修があるといいのですけどね。はー、こういう連載があるバレーボール雑誌を作れないもんかなあ。

そもそも今日買うつもりにしていた(そして買った)のは宇都宮徹壱さんの「フットボールの犬」という本なんですけど、これが偶然にも米虫さんと同じ東邦出版なんですね。やるなぁ東邦出版。こういうお仕事は全力応援したくなります。

追記)
米虫さんのブラジル取材に協力されたという吉村まゆみさん。たしか新日鉄時代からブレイザーズで通訳をされていた、あの吉村さんですよね。そういえば今年のSpringsの通訳さんは誰なんだろう。神園めぐみさんはパナだしなぁ。てなわけで、評判著しいVリーグサイトに久々お邪魔してみましたら、なんと今年のSprings通訳は吉村さんではないですか。ああびっくり。

ここ数年、ブレイザーズから人材を引っこ抜きつづけているSpringsですが、ブレイザーズの助っ人さんは去年に続いてカメルーンのエンダキ選手ですから、吉村さんについてはカドが立たないのかな。いずれにせよ、こりゃ強力な助っ人さんですね。

*****

エルモが登場したので、そろそろ打ち止めかと思ったら

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お気に入りキャラクターのカウント伯爵です。しかもGoogleを数字に見立ててる。上手いなあ。それにしてもこのシリーズはいつまで続くんでしょう。あと出てないのはカーミット(けっこう好き)ぐらいか。

 

2009年10月14日

鉱物繊維

「リボンの騎士」(1)(2)読了。
思いのほか一気読み。昨日のアトムよりストーリー性があるせいか、少女マンガにはあまり縁がない人間なのですが、面白かったです。衣装や設定も古典的なのに古臭さを感じませんし、むしろステキでさえありました。

 

2009年10月 6日

スマッシュヒット

気持ちがこうも落ちてきては、やっぱり本を読むしかないでしょう。

・滝田 務雄「田舎の刑事の趣味とお仕事」 (創元推理文庫)

もともとイギリス田園系推理小説大好きな人間ですから、タイトルからしてモロに好みの匂いがぷんぷんしていたんですが、諸事情が重なってなかなか大型書店に行けず、本日ようやく入手しました。創元推理文庫って小さい本屋には置いてないんですよね。

内容は主人公の刑事・黒川さんが、無能な部下・白石くんや掴み所のない奥さんに悩み怒りながら謎を解決していくというもの。最初の事件が本ワサビ泥棒というんですから脱力系ユーモア小説には違いないんですが、舞台設定と毒舌がツボにハマってしまい、短編集にも関わらず一気に読んでしまいました。

来月には続編も出るとのことで、楽しみ。

 

2009年9月 3日

音楽するココロ

読了本

・青柳いづみこ「モノ書きピアニストはお尻が痛い」文春文庫

前半の作曲家論は流し読みしていたのですが(後で読み返すと面白かったです)、後半のエッセイは読みやすくかつ読み応えがありました。日本における音楽教育環境としては最高級のものを享受された(と思われる)ピアニストでありながら、およそ日本的ピアニストとはかけ離れた思想の持ち主である青柳さんの文章を読むたび、いつも何かしら自由な気持ちになれますし、こういう方がいらっしゃることに希望を感じます。これは音楽関係の友人にまわそう。
「翼のはえた指」がUブックスに入ったようなので買わなきゃなー。演奏会が終わったら。


 

2009年8月24日

らんでぶ

耳の調子がよろしくないので、しばらく通勤時の音楽や在宅時のBGMを(練習を除いては)取り止めることに。あーストレスたまるなー。

というわけで帰りに読むものをと本屋へ。
店頭に例の話題沸騰マンガ「星守る犬」がズラリと並んでいましたが、犬が死ぬだけでも勘弁なのに、飼い主も死ぬ(ところから始まる)ときてはなあ。二の足踏みまくりです。そういえば公開中の映画「HACHI」は飼い主リチャード・ギアの声を北大路欣也さんが吹き替えておられるそうですが、今や北大路さんといえばソフトバンクのお父さん(犬)。吹替版を見た人は「HACHI」が喋っているような錯覚に陥ったそうな...。

まずは書評で気になっていた村松さんの市川雷蔵本を物色。しかし雷蔵映画を見ていない私がこれを単行本で購入するのはいかがなものかと保留。ブルックナーのスコアも音楽聴けなきゃ意味ないしなあ。久しぶりに「ダ・ヴィンチ」でも買いますかと尚もウロウロしていると、球技コーナーに男子バレーイヤーブックとやらが並んでいるのを発見。こないだ出たヤツの男子版ですね。

サラッと立ち読んだんですが、こっちの方が女子版の数倍面白いですやん。字数が多く(女子版にグラビア要素が求められるのは仕方ないとはいえ)内容も深い。見るとライターは米虫さんと市川さん、ああ女子版にも関わってほしかったな...。

「ダ・ヴィンチ」と関川夏央さんの新刊その他を購入して帰宅。武田百合子さんの「富士日記(上)」は母に進呈。

 

2009年7月23日

自問自答

祝「1984年」読了!

古典特有のとっつきにくさを越えてしまえば、あとはもう読みっぱなし。愉悦から恐怖への展開はひたすら冷酷で、作家の業とはこういうものなんだろうかというほどに、オーウェルの作家魂がビシビシと伝わってくる凄まじい小説でした。楽しみにしていたトマス・ピンチョンによる解説もこれまた期待を裏切らないどころか、これだけで作品になるんじゃないかというほどの素晴らしさでしたし、なんかエラいもん読んじゃったなあという感じ。政治小説?心理小説?推理小説?いや、もしかすると小説の枠組みを超えたモノなのかも。頭の中をいろんなコトバと思考が飛び交いまくり、軽い興奮状態に陥っています。

自由とは己に対して絶対的であること、なのかなぁ。

 

2009年7月14日

迷いなし

カバンを替えた時にうっかり携帯プレイヤーを入れ忘れてしまったので(頭の中はすっかり音楽モードになっていたのに!)昼休みに本屋でさくっと買い物。

LEE(ひさびさ深津さん表紙だったので)
ブルータス(鉄道特集かつブルートレインシール目当て)
DANCYU(麻婆豆腐特集。大好物なのです)
・佐藤亜紀「外人術―大蟻食の生活と意見欧州指南編」ちくま文庫(めずらしくエッセイしかも旅モノ)

LEEはですね、買おうとするとどれも表紙や裏表紙に折れが入ったものばかりで、キレイなものを探し出すのに5冊ぐらい抜き差しする羽目になりました。立ち読みは個人の自由ですが、なんで折れ線つけるかなー。「折れをつけない雑誌の読み方」をご教授させていただきたいものです。つか、立ち読みは正面の汚いヤツというのが基本ルールだろ。

帰り際の電車で「外人術」を熟読。きわめて愉快な旅行指南書ですが、時折痛快さが見える所がこれまた愉し。水平生活、か・・・ヨーロッパを旅される方はぜひご一読を。

 

2009年6月26日

行ったり来たり

寝不足というほどではないはずなのに眠くてたまらず、そしてそういう日に限って電車でも座れず。仕方がないので、あまり気が乗らないままに手持ちの本を読み始めたんですが、これがえらいこと面白い。眠るどころではなくなりました。

・広瀬正「マイナス・ゼロ」集英社文庫

昭和初期と戦後をタイムマシンで行き来するお話。タイムマシンに限らず時代・時空移動の小説はいくつもあるはずですが、純日本文学では意外と少ないのではないでしょうか。この作品は著者自身が生きた時代を描写されておられるだけに、その空気感がホンモノで、なんとも・・・いいです。
主人公が過去の世界でタイムマシンとはぐれてしまったところで駅に到着。ああ残念。

*****

上司も退社しましたし、さて我らも急がねばと、後輩と「いずみホール」へ。
一緒に遊ぶはおろか、飲んだことすらない(しかも口数がめっぽう少ない)後輩ちゃんですが、大昔にチェロを習っていたことがあるそうで、また習いたいという話を聞いてましたので、最初に誘うコンサートとしては室内楽はどうかとも思ったんですが、どうせ行くならやっぱり超一流に越したことはないですし、今ならボーナス後でお金がないってこともないでしょうからね。

〇タカーチ弦楽四重奏団コンサート
・ハイドン:「弦楽四重奏曲第82番ヘ長調 作品77-2」<雲がゆくまで待とう>
・バルトーク:「弦楽四重奏曲第2番 作品17」
(休憩)
・モーツァルト:弦楽四重奏曲第21番「プロシア王 第1番」

ロビーでウィーン音楽祭OSAKAのチケットを売っているのを見つけ、ピエール=ロラン・エマールのチケットを購入。ただでさえ気になっていたピアニストなのに、ドビュッシーのベルガマスク組曲にショパンのスケルツォを生で聴けるなんて、楽しみだなあ〜。ホクホクしてましたら後輩ちゃんに「即買いですね」と笑われました。

今回はギリギリで買った割にはセンター2列目という良席。これなら万が一1曲目が微妙でも楽しめるはず・・・なんて思ってたんですが、なんのことはなく、最初っからタカーチさんは全開でした。ああこの柔らかいベルベット・トーン。懐かしいなあ。暑苦しく主張する楽器など皆無のこの響き。いきなり涙出させんといてくださいよ。それにしてもハイドンにこんな良い曲があったなんて。や、多作な方ですから知らない曲がほとんどなんですが、これはぜひともCDを入手しなければ。
前に座った紳士が妙な頭の動きをしては私の視界を邪魔しまくることだけが残念でしたが、まあこれはどうしようもないですね。じっとしてろ!

2曲目のバルトークはただでさえ技巧的に難しそうなのに、このゆらめくような楕円のリズム。合わせるのも至難の業でしょうねえ。ときどきウワッと思うほど美しいメロディが飛び出してくる曲ですが、3楽章でついコックリ。

休憩を挟んでの3曲目モーツァルトはプロシア王1番、わりとソリスティックな曲ということもあってか、緊張感をはらんだ演奏でした。どんなに細かい音でもあの柔らかさが崩れないのは企業秘密なんでしょうけど、何か分からんものかなあと動きを凝視していて気付いたこと。全員左手の動きが物凄く柔らかいですね。普通に考えて柔らかさに直結しているのは右手(=弓)のはずですけど、あの左手の動きはよく見ると物凄く異様でしたよ。
あと、このカルテットって1stVnよりも2ndVnの方が上手ですね。おそらく性格的なことやなんかで、若い方の人が1stを務めておられ、実際それで上手く行ってるからいいんですが、そういうパターンもあるんだなあと。

アンコールは緊張の糸がほぐれ、堰を切ったように始まった「ラズモフスキー第3番」の4楽章。およそアンコールで弾くような曲ではないですが、モーツァルトを聴きながら「この人たちのベートーヴェンを聴きたいなあ」と思ってたところでしたんで、バッチリすぎるタイミングでした。カルテットの面々があまりに楽しそうに弾いてる姿に、音がピシピシとハマリ合いまくる愉快さに、思わず笑っちゃいました。こんなコンサートひさしぶりだー。後輩ちゃんも喜んでくれたようでなによりです。

駅で別れた後なんとなく飲み直したくなり、ふらりと天満へ。
その後何が起きたのかは・・・また来週。

 

2009年6月24日

凄腕

本屋でふと手にとった佐藤亜紀さんの「戦争の法」(文春文庫)を読了。

一億総なんたらではないですが、昨今の小説が総じてライトエッセイ化しつつある中で、これはなかなかに読み応えといいますか、噛み応えのあるホンでした。ややこしいとこは小骨ごと飲みくだすがごとき勢いで読みぬけましたが、読み手もそれぐらいの力を注いでこそ、結末で作者とともに掴み取る満足感があるのかもしれないですね。よくある女流机上ハードボイルドがてんでおかしくなっちゃうほどに、ゴツゴツとおもしろかったです。

続けさまに読む体力はないですが、どうやら新潮社との版権問題は文春で収まりがつきそうですし、ガンガン文春から文庫化してほしいですね。さて「天使」は読みかけたまま・・・どこに行ったかな。あるいはもう一度「バルタザールの遍歴」を読み直しますか。

 

2009年6月17日

最短距離

【読了本】
・渡辺明「頭脳勝負」ちくま新書

渡辺竜王による将棋案内書。
神戸市民にとって「棋士」といえば、何はともあれ谷川浩司さんなのでして、そらもうモノゴコロつく頃から耳にし続けてきたお名前です。んでからその次のメジャーどころと言えば、やはり羽生さんですよね。というところからすると、渡辺さんは若干地味な印象ですが、いや面白かったです。

ボードゲームとスポーツを同じ土俵で比べることは難しいけれど、その面白さの根源はやっぱり同じなんやろなー。あまりに本質を見抜けない己のバカ頭をどうにかしたいものだという気持ちから手に取った本ですが、歩み寄ろうとする努力は無駄になるのかどうか、はてさて。

 

2009年6月12日

しゃあ

ボーナスいただき。今回の使い道はちょっと考えよう。

【読了本】
三谷幸喜&清水ミチコ「かみつく二人」(幻冬舎)

実は三谷さんはエッセイよりもこのシリーズのほうが好き。噛み合ってきましたね。いやー笑った。


 

2009年5月28日

八四曼陀羅

「本の雑誌」を読みながら通勤。椎名文体も久しぶりだと懐かしいですね。巻頭の海外文学大特集がトヨザキ社長メインでしたのでこれまた楽しく、あれも読みたいこれも読みたい...タイトルをメモしとかねば。

そういやニュースを見てましたら、村上春樹さんの新刊「1Q84」が発売されたみたいですね。これはジョージ・オーウェルの「1984年」と関係があるんでしょうか。本家?オーウェル版も例の特集によると、夏にハヤカワから新訳が出るそうですが(解説はピンチョン!)個人的にはこちらの方が楽しみですよ。

***

5月末を目前にしてJTマーヴェラスの引退者発表がありました。
一昨年の江藤さんと同じようなカタチで、監督、宝来さんの退社はリーク報通りでしたが、それに加えて退社発表されたのは、なんとセッター河村選手。センター千野さんはマネージャー転向とのこと。

マジメさだけではどうにもならなかった千野さんはともかくとして(そういえば彼女も相原門下生だ...)河村選手はムック選手とともに1984年組期待の一人でしたからねえ。ただ、彼女はセッターとしてソツがない反面、これという売りもまた少なく、土壇場でのメンタルが弱いイメージがつきまとう選手さんでもありました(ムック選手がJTさん相手だと、ことさら強気になるので尚更そう見えたのかもしれませんけど)。監督さんが彼女のブロック力を活かす度胸がなかったがために、ワリを食っちゃったような気がしているのですが、はてさて移籍されるのでしょうか。ぜひとも選手生活を続けてほしいですね。

***

読了マンガ
・中村光「聖☆おにいさん」(2)(3)講談社

1巻がさほどインパクトがなかったので、更なるプレッシャーを感じながら読み進めていたのですが...迂闊にも爆笑しちゃいました。小ネタばかりなんで、ちょっとここには書きづらいんですけど、1巻の仕込み(伏線ともいう)がネタネタに繋がって非常に面白いです。シルクスクリーンて!

イエスのネタ(=聖書)については、大昔、土曜学校に通っていたことがあるので多少の知識はあるのですが、ブッダのルーツを案外知らないんですよね。わりと頻繁に脳内にて??な単語が発生中です。一度ちゃんと本を読まなきゃなあ。やっぱ手塚さんの「ブッダ」か?

 

2009年5月12日

不況自虐

KERAさんのblogによると、シアターテレビジョンが国内演劇放映から撤退するのだとか。最近はWOWOW放映が増えているので、あまり気にしていませんでしたが、そういえばナイロン100℃の放映はほとんどシアテレなんですよね。

ま、ナイロンぐらいなら営業努力次第でWOWOW放映あるいはDVD自主製作も可能な気がしますが、地方にはテレビをあてにしている方も居られるでしょうし、なにより小劇場演劇を陰ながら支え続けてきた功績者でもあるシアテレの撤退はやはり残念です。

とはいえ、昔にくらべると録画(収集)欲が落ちているせいか、さほどの衝撃がないというのもまた事実であり

観に行った芝居はもう観たんだし、いいじゃん。
観られなかった芝居は観られなかったんだから、しょうがないじゃん。

てな具合に割り切れるようにもなっちゃいました。
実際観に行くと面白いし、刺激も受けるんですけどね。
てなわけで、ナイロンチケットありがとー。

読了本
○吉田戦車「吉田電車」講談社文庫

前作の「吉田自転車」は売ってしまったので改めて比較はできませんが、自転車よりこっちの方が笑い所は多かったような。
吉田さんご本人は自転車愛好家ですので、自転車(=ナイスバイク号)への思い入れのほうが断然大きいはずですが、文章としては力が抜け加減が良かったのかもしれません。鉄道本というよりも、紀行混じりのエッセイといった感じです。吉田さんファンなら...もうとっくに読んでますよね。

 

2009年3月27日

結晶

春なのに日ごと寒さがつのるっつうのも、どないなものかしらん。
帰りの電車の中で寝ようかなどうしようかなーと考えつつ手にした文庫本を読み始めたところ、おもいっきり目が覚めてしまいました。

・杉浦日向子「杉浦日向子の食・道・楽」(新潮文庫)

最後のエッセイ集という響きとは裏腹に、もちろんあの杉浦さんがお涙頂戴な文章なぞをお書きになるはずもないのですが、粋で味わい深い随筆の数々に舌鼓を打ちながら、日本酒が飲みたくてたまらなくなり(そして飲んだ)涙腺もちょっとゆるみかけました。

すばらしい、本当にすばらしい。なんでこんな人に限って早く死んじゃうんだよ!!病気がちな人は長生きするって言うじゃん!ああ、もっともっとまだまだ書いてほしかった・・・。

どうか騙されたと思って読んでみてくださいな。文庫本は420円(税込)、けっして高くはないですし、きっと満足を得られる1冊だと確信しますんで。

 

2009年3月26日

からから

帰りがけ、本屋にて柳原和子さんの「百万回の永訣」を立ち読み。
内容からして立ち読みで済ませる類の本ではないのですが、今これを本棚に置く心の余裕はないので申し訳ない。ただ、流し読みした印象だと前作「がん患者学」の方が興味深かったなぁ。

読了本
・井上ひさし「わが蒸発始末記」(中公文庫)

買うほどのものではないですが、損というほどでもない、より抜きエッセイ集。
井上さんはその作品によって全てが赦されてしまう(と思う)数少ない作家さんですが、それにしたってこんな人と一緒に生活するのは大変でしょうねえ。
宮沢賢治への愛があふれる文章には毎度のことながらジンとしてしまいました。

*****

夕飯を食べながら、テレビで流れていた「渡る世間は鬼ばかり(最終回)」をちらりと鑑賞。
ありえねーありえねーのオンパレード。これを確信犯的にOKする時点で脚本家も局(TBS)も終わってると思うんですが、まだ続くんでしょうねえ。

*****

みんな大好き春高バレー!は東九州龍谷の2連覇で幕を閉じたようで、まぁ普通に強いですもんね。準優勝が古川ってのもこれまた2年連続だったようで、えー、お疲れ様でした。

しかし、この高校バレー上位チームの選手がそのまま順調にすくすくと思惑通り育つのかというと、これが一概にそうとは言えないのは面白いというべきなのか、あるいは残念というべきなのか。その意味では東九州龍谷と古川って似てますよね。いずれも名物監督から引き継いだ二代目監督が結果を残しているという点では「これから」の学校なのでしょうが、卒業後今ひとつ伸び悩む選手が多いことや、五輪にもあまり縁がないことだとか、実はマイナスイメージも意外と共通している気がするんですよね。

その意味では、菊間さん(嫌いだけど)の八王子実践はやっぱ凄いのかなーとか、高校での結果は今ひとつかもしれないけど、何年かおきに味のある選手を輩出してるよなー就実、とか、方向性がズレてるんじゃないか須磨女・・・名門もいろいろですなあ。

有望選手の進学先もですが、指導者さんの適材適所についてももう少し考えられて然るべきなのではないかと素人は思います。現実問題として現場にそんな余裕はないのでしょうけどね。

 

2009年3月16日

エンタメ志向

給料日後にもかかわらず、今月は緊縮財政のため慎ましく…のはずが、所用で帰りがけに本屋へ。
気付けば1時間以上も滞在し、そしてお勘定は¥5,249円也。@1,050円×5冊といったところですが、実際には4冊しか買ってませんから、どこが倹約やねん。
まあなるようになりますわ。

読了本
・ケラリーノ・サンドロヴィッチ「労働者K」(角川学芸出版)
・「三谷幸喜のありふれた生活7 ザ・マジックイヤー」(朝日新聞社)

それがこの本かい?ってな本二冊。
同年代同職業でありながらタイプのまるっきり違う変人脚本家さんたちのエッセイ集が同時期に発売なんてねえ。なにも両方買うこたなかったんですけど、ついつい。

ケラさんのエッセイは夕刊フジ連載だったんですね。いくら名物コーナーとはいえ、こんな遅筆家さんがよく引き受けたものです(つか依頼する方も依頼する方)

内容は相変わらず言い訳率が高いものの、それでも読ませてしまうリズムの良さは音楽畑出身ならではなのかな。頻出する喫煙ネタはともかく、非日常世界感覚は面白かったです。さて、5月の公演を観に行こうかどうしようか。

三谷さんは前回の「役者気どり」が今一つだったので迷いましたが、マジックアワー記念購入。連載開始から数年が経ち、だいぶエッセイ形式が板について違和感がなくなってきましたね。同居のご家族である猫(オトッツァン)や犬(とび)も確実に年を重ねているようで、傍らで日々一喜一憂しつつも基本どこか冷静な夫婦スタンスが垣間見えます。
好っきゃわー。

 

2009年3月 5日

あれやこれや

なんのかんのいいつつ、晴れは気持ちいいですねえ(花粉症じゃないので)。
仕事も良い感じで片付き、気分よく帰宅した勢いでチェロケースの蓋を開けてみると弦がゆるゆるになってました。切らないように気をつけながら丁寧に調弦...したところで今日は終わり。コンサートは5月末なんですが、近々カルテットの練習があるのでちとヤバし。明日は弾かねば。

Springs公式更新。
ははは~、ミナミ選手はファンの喜ぶツボを分かってらっしゃる。"ムック船長"の表記にククッと笑ってしまいました。でも、はだしのゲンは・・・怖いんだよー(ヒロポンという単語はこのマンガで覚えた)。しかし佐賀大会試合後フォト、異様なアイシングに撮影者さんは何も思わなかったんですかね...。

〇読了本
・広瀬正「T型フォード殺人事件」(集英社文庫)
めずらしく表紙買いしてしまいました。しかもSFだったのねコレ。や、昔は筒井(康隆)さん全集を読みふけってたぐらいですし、カート・ヴォネガット・ジュニアも面白く読める人間ですから抵抗はないんですけど。

クラシックカーのモデル製作を生業の一つとしていた著者ならではの、T型フォードについての記述だけでも読む価値ありですが、ひさびさに物語の中でふっと自分が浮遊する感覚を味わいました。SFって世界そのものが動きますから尚更ですよね。暗くもなく明るくもない中庸な感じはけっこう好みです。

 

2009年1月23日

年2回

本屋の開店早々勢い込んで「少女ファイト5」(日本橋ヨヲコ)通常版+特装版をセット購入。売場には山と積まれており、なんだ昼休みでも良かったんじゃん。あーでも昼休みは医者に行かにゃなりませんしな。

てなわけで、昼休みはお薬もらいに医者へ。まだ明け方に咳が出るんですよー、という話をすると眉を曇らせたドクター。「一度アレルギー検査やってみますか」ということになりました。アレルギー検査って採血なんですね。ビール酵母に反応しないことを祈りますわ。薬はさらに減って漢方薬のみになりました。

待合室でほとんど読みきってしまった「少女ファイト」を帰りの電車で二度読み。やっぱおもしろいですわ。バレー漫画としてももちろんなんですけど、最終的には題材(バレー)を介在してストレートに人の感情を伝えようとする気合がカッコイイのですよね、日本橋マンガは。それが自分にフィードバックされるのも毎度の話。相手がいるから自分が居る。ひさしぶりに「ファン(好き)やったら何やっても許されるっちゅうもんやない」なんてな言葉を思い出しました。

今巻では三國兄がクローズアップ。あら、こういうキャラ設定されてたのか。んでからルミコが豹変する瞬間。ゾクっとしますが、ああいう表情って惹き込まれますわ。この絵を自在に描ける日本橋さんが羨ましい。そして犬神さんが最後にバックアタックのトス上げるとこ。あのラインもいいっすな。まだ読んだことがない方は是非にと。既刊「G戦場ヘヴンズドア」もいいですよー。

 

2008年12月 5日

終わりは始まり

朝から天気と上司が荒れた一日。なんなんやろかもう。

読了マンガ
・「モリのアサガオ」(6)(7)
・「きらきらひかる2」vol.3

そういや「きらきらひかる2」のラストって持ってなかったよなあと購入。調べてみると郷田さんは「モリのアサガオ」連載完了後、「きらきらひかる最終章」なるものをお描きになられたそうですが、単行本発売は延期に次ぐ延期となっているようです。いやあこれも読みたいっすね。延期原因は良く分かりませんが、早めの発売を望みます。

というわけで、「モリのアサガオ」読了。
帯という帯に「しをん号泣」の文字があったせいか、号泣はしませんでしたし、物語の設定にはいろいろと疑問もあったんですけど、でもやっぱ心には染みましたね。2,3回読み直しながら考えてみたいです。

*****
全日本監督就任会見があったようで
(JVAとつるむ)サンスポによれば、真鍋さん推しが協会、達川さん推しがリーグだったようで、これでは先日の報道とまるで逆。んー?まあいいけど、今度はお互い拒否はなしってことで。

レシーブとブロックを重視ってのは、いかにも真鍋さんらしい。理から外れたことをする人ではないし、肝の据わった人ではあるんで、前クラッシャー監督より悪くなることはないでしょうけど、スタッフの人選が肝要かと。そんなこと言われなくても真鍋さんが手をつけないはずはないですけどね。

ってなことより気になるのは目先のSpringsです。
年内はあと1勝できれば御の字ぐらいの心持ではありますが、誰だって好き好んで負けたくなんかないでしょうし、どうなりますやら。ケガ人が復帰できないとならば、鍵を握るのはどう考えてもルカ選手なんですが、毎回ぬるい日常生活の延長みたいなバレーを見せられては応援する気も萎えますよ。そのルカ選手を重用しつづけてきた真鍋さんをも含め、ちょっとした不信感の塊です。Springsを全日本の下敷きにしないでくださいね。

明日はひさびさにライスコ観戦を楽しめるといいのですが、佐賀は鬼門中の鬼門。ひとまずケガ人がこれ以上増えさえしなければ良しとします。

 

2008年12月 4日

お茶とマンガ

本屋でふらりと立ち読みした1巻の続きが気になって気になって、1日悩んだ挙句買いました。

・郷田マモラ「モリのアサガオ」(2)~(5)

そんなに気になったんやったらチャッチャと買えよ、というところですが、題材が題材だけに少々怖かったのと、単純に現金の持ち合わせが少なかったのと(またかよ)、両方の理由で一晩躊躇しておりました。
しかし元々好きな作家さんですし、絵も内容もちょっと怖いけど「はだしのゲン」ほどではないしな、という妙な理由付けでもってまとめ購入。電車で少しずつ読み進めました。

やっぱ面白いというか、こんなに心の中にまっすぐ踏み込む勇気をもった作家ってそうそう居ないよなぁ。このスタンスを見られるだけでも読む甲斐があります。「死刑制度」の是非については、昨今の理解不能な殺人事件などを見聞きするにつけ、単純に結論を出すことはできませんけれども、人が人を裁き、殺すことというのはやはり大変なことなのでしょうね。
さ、明日は残りの(6)(7)を購入せねば。

*****
ここからはちょっと私信。

文庫包み?見覚え聞き覚えがあるような...リュックをゴソゴソ。

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試合前にコンビニで買ったお茶についてました。どうせならと「青」を選んだったっけか。文庫カバーは基本的に使わない主義なので置いておきますよ。

お茶と言えば、先週の試合前にコンビニで買ったお茶はコレ。

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ご当地もののお茶って珍しいですよね。

 

2008年11月12日

世界平和、か

「竜馬がゆく」(7)(8)読了

以前読んだ時は、前半は面白いけど後半は・・・なんて思ったもんですが、やっぱこの本の真骨頂は後半にありますね。私はいったい何を読んでいたのやら。この時代において市民平等を唱え、無血革命を志した竜馬の凄さにひたすら感服しっぱなしでした。明治になって民権運動が土佐から起こったことは必然の流れだったのでしょうが、それを成し遂げられなかったのはこれまたやはり第二の竜馬や(中岡)慎太郎が居なかったからなんですかねえ。やるせない。

****

世間ではお仕着せの憲法をめぐって、とかくまた小騒ぎが起きていますが、反戦非戦不戦を為すためにできること、しなくてはならないことって何なんだろう。自衛隊という微妙な立場と軍需産業が織り成す複雑怪奇な世界は私には到底理解できるものではありませんが、少なくとも愛国心とは過去を美化することから生まれるものではないと思います。

*****
工作その2
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ハトメを使ったところがポイントかな、でもなんか汚い。

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全面ホワイトボード仕立てにしてみました。でもまだ収まりが悪いっすね・・・続きは明日。

 

2008年10月30日

趙雲子龍ファン

昼休みテーブルにて「今あらためて『三国志』を読むならば、どの版がいいか」という話になり、私自身はといえば、小中学生の頃に岩波少年文庫3分冊版を読んだきりなのですが、やはり入門書としては吉川(英治)版「三国志」が読みやすかろうとのこと。

ちなみにFちゃんはだんぜん魏贔屓なのだそうで、そやろね、そんな気がするわ。私?蜀に決まってるやん。きわめて素直な子どもらしい子どもだったんだから。でも今読んだらちょっと変わってるかもしれないなあ。

てなわけで私も読み直すことに決定。会社帰り本屋に立ち寄りました。最初に通りかかった岩波文庫の「三国志」著者は...小川環樹さん。あれっ少年文庫と同じやん(考えてみれば当たり前の話ですが)。少し目を通した後、講談社文庫コーナーへ。地味な岩波とうらはらに、こちらはレッドクリフの帯だらけ大キャンペーン中です。パラパラと吉川版三国志を眺めてみる。なんかくだけてるよなあ。

しばし講談社文庫と岩波文庫との間を行ったり来たりしながら読み比べた後、けっきょく買ったのは岩波文庫版の第1巻でした。若い頃に読んだ本って体で覚えてるんでしょうか、吉川さん版には馴染めないものを感じてしまったのです。
岩波の文字は読みづらいんですけどね、なんとか頑張ります。

 

2008年10月24日

駅弁考

仕事をしようとすると、頭の中で音楽が回り始めました。

♪着てはもらえぬ~セーターを~寒さこらえて編んでます~

...えーっとこれは...「北の宿から」か。でもなんで?
しばし考えた結果、分かりました。朝、この本を読んでたからだわー。

・小林しのぶ×矢野直美「すごい駅弁!」ナレッジエンタ読本12

鉄道オタクでなくとも知っている―著名なお二人による対談本です。
駅弁情報とともに鉄道知識が散りばめられている所が素晴らしいっすね。
小林さん監修の駅弁本は何冊か所有していますが、これが一番おもしろく出来上がってると思いますよ。飛行機もいいですけどね、やっぱ鉄道はいいよなぁという気持ちにさせられます。駅弁から観たニッポン地誌といったところでしょうか。

バレー遠征スケジュールをたてながら「米子?前日は岡山やのにキツすぎるわー、回避やな」と思っていたにもかかわらず、米子駅「大山おこわ」のページを読んでいると、弁当だけでも美味しそうなのに

・「米子駅から出ている境線で海の方へ向かえば「水木しげるロード」のある境港駅に着きます」
・「山陰本線は、米子を過ぎた辺りから、また海の色が変わりますよね」

なんてな会話を目にしますとね、行きたくなっちゃうじゃんかー!

で、なぜ「北の宿から」なのかといいますと、このお二人は飲兵衛でもあるらしくって「酒のおつまみになる駅弁」にも妙にこだわりがあるんですね。んでまぁ日本酒→地方ドサ回り→演歌ってな流れになってたみたいです、私の頭ん中は。

鉄道オタクでも駅弁マニアでもありませんが(好きだけどね)
昔から時刻表で真っ先に眺めるのは欄外下の駅弁名という子どもでした。

*****
幼少の頃、長野/新潟を旅行した時の記録

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このページを書くだけで何日も費やした記憶が・・・(1つしか食べてないのに)

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ですからオタクじゃないんですってば

 

2008年10月21日

背中は語る

朝の電車で一気通読。電車が遅れていることにも気付きませんでした。

NUMBER714号「野茂英雄のすべて」

決して雄弁な人ではないだけに内容の重複も見受けられましたし、二宮さんとの対談はやはり???でしたけど、かなり読み応えのある特集でした。
しかし読めば読むほどに全盛期の投球シーンを見たくなってしまったのは、やはりこれこそが偉大なアスリートの証だってことなのかなあと。

今後は意欲的にNOMOベースボールクラブへ関わられるのだそうで、こちらも非常に興味深いですね。

 

2008年10月20日

解釈次第

通勤用クロスバイクがガタついてきていることもあり、ふと手に取った本を購入。
まるでパリ案内かのようなお洒落装丁とは裏腹に、中身はきわめて硬派な内容でした。

・エンゾ・早川「まちがいだらけの自転車えらび」双葉社

文面だけを見ると、イタリア(自転)車礼賛を始め誤解を招きそうな過激表現が多々ありますが、読み間違いをしなければ著者の主張は理解できますし、なかでも近年の「おしゃれ自転車雑誌」の林立やシマノ製品への危惧などは極めて真っ当な内容ではないかと思います。専門知識のない私にもたいへん面白く読めました。

ただ著者の言う自転車選びの条件はあくまで本格的なロードバイクにおけるもの。私個人が求める自転車にそれらが全て当てはまるわけではありませんが、自転車で一番大事なのは世間全般の雑誌がこぞって騒ぐ「システムとフレーム」ではなく「車輪とフロントスポーク」であることだけは肝に銘じておきます。あとは自転車屋さんに行くだけ。いやまだ行きませんけども・・・

 

2008年10月17日

始まりにして完結

帰り道にふらっと立ち寄った本屋新刊コーナーで「仔羊たちの聖夜」を発見。
「タック&タカチシリーズ」残り1冊、待った甲斐がありました。これにて制覇。

帰りの電車で一気読みしましたが、ほーなるほど。これはシリーズの原点的作品ですね(作者あとがきによれば「作者の原点」でもあるようです)。そういう意味では時系列順に読むべき作品なのでしょうが、こうして遡り読むのも面白いもんです。この感情がああ繋がるのねぇと。

 

2008年9月23日

トム違い

購入したまま忘れそうになっていた本を読了。

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トム選手加入の報を聞いてまっさきに思い出したのは、このタイトルでした。ちなみにこのトムさんというのは猫です。ま、トムといやぁ猫なんですけどね、そういえばピーターラビットシリーズに出てくる子猫もトムでしたっけ。わるいねずみに「ねこまきだんご」にされそうになってましたね。

翻訳で有名な石井桃子さんですが(ピーターラビットも石井さんの訳)、ご自身でも数々の優れた児童文学を書いておられることでも知られ、この本は金井美恵子さんが絶賛されておられるのを見て以来ずっと読みたかったのです。トム選手のおかげで思い出すことができました。どうもありがとう。

前置きが長くなりましたが、そんなこんなでどんな本かも良く分からずに読み始めたところ、あまりの面白さに笑いころげてしまいました。私はとくに猫好きというわけではないんですが(嫌いではないです)、バカ犬を長いこと飼ってましたから、読んでいるともうリアルに猫のいる風景が浮かんでくるんですよね。この話は著者の石井さんが山でお百姓生活を送っておられた時の実話なのですが、食糧難の戦後という時代背景を越えた楽しさ。エピソード自体も面白いんですけど、言葉遣いやさりげない表現のユニークさが素晴らしくてたまりません。動物ものにありがちな「最後に死ぬ」ってやつがないのもよろしいです。

動物好きな方は、機会あればぜひご一読を。

 

2008年9月 4日

惰性にしたがって

昨夜うっかりTVドラマ「ゴンゾウ」を見てしまったところ、面白かったんですが怖くて眠れなくなってしまい、起きたのは朝11時を回っておりました。

といいましても本日は有休ですんで、予定通りの寝坊。しかしやっぱ夜中に恐怖系の刑事ドラマは見ちゃダメですね。「模倣犯」を一昼夜かけて読み通した時以来の怖さでしたわ。ふう。でも来週は最終回なので見逃さないように録画、と。

午後からはぐーたらと・・・再放送ドラマオンパレード・・・ああいかん。
自転車を走らせて畑の茄子をちょいちょいと収穫後、近所の温泉に足をのばして岩盤浴でまどろんできました。せっかく良い汗をかいたというのに、帰りの夜道が超怖くて冷や汗をかきまくり。なんだか台無し気分でしたが、気を取り直して夕食を作り、またもドラマオンパレード。なにやってんだか。

テレビを見ながら関川夏央さんの"「坂の上の雲」と日本人"読了。
子規、秋山兄弟(少しだけ伊丹十三さんも登場します)、漱石という登場人物の紹介によって始まるこの書籍、佳境はやはり「二〇三高地」でした。関川ファンでもあり司馬ファンでもある私としては、たいへん面白かったです。

―「作戦の秋山」というイメージがありますから、私たちは「敵がああきたら味方はこういく」式の作戦のことだけを想像しがちなのですけれども、それ以前に状況の定義や用語の統一が「作戦」のもっとも重要かつ根本的な部分なのですね―

こんな所だけを抜き出すとビジネス自己啓発書の読み方みたいでイヤなんですが、妙に引っかかったのでメモ。

 

2008年9月 1日

付和雷同

諸事情により、朝も早くから畑の枝豆収穫作業。しかしその畑は自宅から徒歩で30分ほどもかかるため、行き帰りだけで1時間。いくらなんでも出勤前にやることじゃないですよ。真剣にクルマの運転練習をせねばと身に沁みて感じました。ただ・・・運転にはとことん向いてない性格なんですよねぇ、これが。

そんなこんなで通勤電車では熟睡しまくってしまいましたが、帰りの電車で「個性を引き出すスポーツトレーニング」(岩波アクティブ新書)を読了。

著者は近鉄、ロッテ、そしてメジャー初の日本人コンディショニングコーチとしてメッツで活躍されたコンディショニングコーチの立花さん。書かれている内容はスポーツ(野球)指導法が中心でしたが、子どもをいかに野球嫌いにさせず、ケガをさせずに育てるかというテーマなどは、極めてケガの多いスポーツのひとつであるバレーボールにも大きく通じる所があり、たいへん興味深かったです。
学校部活動中心のバレーボール(野球)ヒエラルキーを打ち崩すにはどうしたらいいんでしょうなあ。

夕食後、収穫した枝豆を枝からぷちぷちとむしりながらアメリカの大統領選ニュースを眺め、マケインの副大統領候補、そりゃないだろうと画面に突っ込んでいましたら、突然映像が途切れて速報「福田首相辞任」ニュースが飛び込んでまいりました。あらまー、アメリカどころとちゃいますやん。

前任者や前々任者などと比べると、福田さんは目くじら立てるほど嫌いではなかったのですが、いかんせん覇気がなさすぎるのがねぇ、最後まで愚痴の連続でしたな。国の代表たる政治業界における定年制も早いこと実施してほしいもんです。なんなら教師と同じく能力テストなんかも実施してみてはいかがでしょう。

落ち着きどころはやっぱ麻生さんですか。てなとこで、はてさて。

 

2008年8月 4日

どうとでも

暑さ五輪も彼岸まで―もう少しの辛抱です。はぁ。

今日も朝から無性に暑い一日でしたねぇ。
ひっさしぶりの化粧下地がイカンかったのか、特に塗り込んだわけでもないのに汗が噴き出し、かと思えば電車(や会社)は極寒。帰りの電車でお腹が痛くなって困りました。なんなんでしょ、このアンバランス感は。

そんなこんなで帰宅するやグッタリ。夜中に妹が帰ってきてたんですが、すっかりのびちゃってました。

読了本
・二宮清純「プロ野球の一流たち」講談社現代新書

いつぞや読んでいた講談社のPR誌「本」の連載をまとめた新書ということで、二宮さんはあまり得意なライターさんではないのですが、購入してみました。

エーっと、普通には面白いです。ものすごく面白い箇所も多分にあります。
でもやっぱり私、この人の大上段に構えた姿勢が苦手です。インタビューでもなんでも普通に聞き書きすりゃいいのに、最終的にそれを自論の証拠がために使っちゃうとことかね。そりゃあ自(編)著なんだから何をしようと自由ですよ。でも、なんというか全編を通して小賢しく、血の味がしないんですよね。それじゃあ読者の心には響かないんじゃないかと、あくまで私個人的意見ですけどね。

 

2008年8月 1日

しんとする

朝起きると、前日よりも肌具合がマシになったような。
やるなジルテック!

昨日はさんざんでしたが、今日はなんといっても金曜日あと1日。
残務処理やらなにやらをセクセクとお片付け。

帰りがけに久しぶりに本を買い込み、電車の中で1冊ずつ・・・。

・吉行理恵「湯ぶねに落ちた猫」ちくま文庫

亡くなられたのは最近のように思っていましたが、カバーを見ると2006年に亡くなっておられたんですね。手にとった文章に心吸い寄せられ、猫好きというほどではないですが購入。
そういえば本業の詩作は読んだことがないんだよなあ。

なんと繊細な。
絶句してしまうほどに
ひたすらにまじめに自分の心に向き合い続けた人だったんだろうなと。
堅苦しいというわけではないんですが、心が温まりつつもキュッと苦しくなるような
珠玉の随筆集です。

 

2008年7月30日

影響

・奥田英朗「空中ブランコ」文藝春秋(か)

映画「イン・ザ・プール」を見て以来、一度読んでみなきゃなーと思い、早〇年。やっとこさ読みましたよう。前半はけっこーきつかったかな。精神科領域の患者さんがお医者さんにかかって奇天烈な治療を受け・・・ってな作品ですから、読む方の気持ちが弱ってると、こういうのって変に取り込まれちゃうんですよね。

でも昼休み、後半に取り掛かった時にはだいぶ落ち着いた気持ちで読めました。ん、おもしろい。つか主人公である伊良部先生のキャラ、これは言うまでもなく作者奥田さんによるイメージの投影がなせる技ですが、これがやっぱり効いてるっつーか、それがすべて。映画ではこの役が松尾さんだったというのは今にして思えば良かったなあと。

好きな作風かと聞かれると、主張のされ方がちょっと肌に合わない感じはあるんですが、その辺は追々変わっていかれる作家さんのような気もしますね。

 

2008年7月 6日

含蓄語り

行き帰りで一気読了。

・恩田陸「上と外」幻冬舎(か)

進行の上手さは素直に凄いと思うのですが、演説や会話で思想を長々と喋らせるというやり方はそのまますぎやしませんか。ここまで長編である必要性も微妙に納得できず。

それにしても多作な人ですなー。

 

2008年7月 5日

古)本購入控え中

・角田光代・岡崎武志「古本道場」ポプラ社(か)

今気付いた。この本ってポプラ社が出してたんですね。こないだ文庫化されてましたけど、あれはどこの出版社だっけかな(と思ったら、どうやらポプラ文庫というのがあるようで)
岡崎さんの古本系著作は何冊か持っていますが、こういったコラボは珍しいですね。ちょっと丁寧な古本屋ガイドといったとことでしょうか。来月、上京した際には軽く廻ってみたいものです。

 

2008年7月 4日

ベストセラー拒否症候群

前々から読んでみたいとは思っていたのですが

あさのあつこ「バッテリー(1)」角川文庫(か)

確かに面白いっすねえ。ある意味マンガ的な心理描写と展開だなぁという印象。ハマる人が多いのはよく分かります。続きは買ってもいいんですが、6分冊ってねえ。角川をさらに儲けさせるのはちょっとイヤだな。まぁぼちぼちと読みましょう。

 

2008年7月 3日

バーゲン回避

何とか仕事はざっと片付け完了。申し訳ないが明日は休ませていただきます。

―読了本―

・貫井徳郎「誘拐症候群」双葉社(か)

創元推理文庫でよくお見かけする名前ながら、最近は国内ミステリーと縁遠かったもので初読でありました。パソコンの形態が10年前ならではの描写ですが、充分に面白かったです。昼休みにガガガーッと読了。

この作家好きだー!

文章が頭に入りやすくかつ読み応えがあり、ラストも許容範囲。つか、私はやっぱりハードボイルドが好きなんですかね。前作の「失踪症候群」も読まなくては。

 

2008年7月 1日

どうにも

法月綸太郎「法月綸太郎の功績」講談社ノベルス

上手いんやけどね、生活感の無い文章がちょっと相性合わない感じ。
強いて言えば本家本元エラリークイーンの方が好きですね。
(ちなみにエラリークイーンの作品では「Xの悲劇」が一番好きです)

 

2008年6月29日

ちりとてマラソン

朝から「ちりとてちん」三昧。
2日かかってディスク6枚ですから、単純計算で3hours×6=18hours。
そら時間かかるわな。そんでから微妙に上方弁まじりモードにもなりますわ。
こんなに夢中になってドラマを見たのは、リアルタイムだと「すいか」以来
録画モノだと、んー、「きらきらひかる」や「彼女たちの時代」以来でしょうか。

笑って泣いて、ときどき「ほほーっ!」忙しいったらありゃしません。
脚本がとにかく素晴らしいんですわ。藤本さんのお名前はお初なんですが
「不器用なもんほど仰山稽古する。仰山稽古したもんは誰よりも上手くなる」
・・・心に突き刺さりました。

セリフはもちろん伏線の張り方も凄いですし、なによりステキなのは
どの登場人物も作者の駒ではなく、愛されていることが伝わってくるところ。
役者さんも上手い人揃いなんですけど、皆さん演じ甲斐があっただろうなあ。
ちなみに音楽は佐橋俊彦さん、「(ハル)」の方ですねぇ。

来月のBOX3完結編がたまらなく楽しみです。

***
読了本
永井するみ「グラデーション」光文社

青春小説、なのかな。なんつか妙にリアルといいますか、
小説という形で味わいたい程の題材ではなかったんですが
100ページ目あたりからすらすらっと読み進めました。
2作目にして、なんとなくこの人の考えの傾向が掴めてきた気がします。
小説って思想が表現されてしまうもんなんだよなあ。


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タンシチュー製作中

 

2008年6月26日

中華三昧

本日は社内マニアグルメの会。
ちょいと予約の取りづらい中華料理屋さんです。
珍しく5人も居ますからね、ガンガン食うぞ!

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「前菜の五種盛り」

どれもこれもすこぶる美味しかったのですが
鶏肝の味付け具合が絶品でした。あれは五香粉の香り?

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「空芯菜とニンニクの炒め物」

これ、ウチの空芯菜で作ってもらいたいなあ。
茎の部分が美味しいんですよね。

〇シュウマイ
特大版。肉の味付けがカンペキ。すばらしい。

〇鳩の照り焼きっぽいヤツ
鳩・・・食べにくかったです。そして値段も一番高かった。

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「エビチリマヨネーズ」だったかな

予習者によるとコンデンスミルクで味付けしてあるんだとか?
油はピーナッツ油かな?エビの外側のパリっとした感じがいい塩梅でした。

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「ウニと海鮮のなんちゃら」

や、ウニウニウニ味って濃いんですね。ソースが美味でした。

〇ミル貝と野菜の炒め物
ミル貝が少なすぎる!

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肉しか入っていない「酢豚」

肉の大きさが伝わりますでしょうか。

〇サメの唇とフカヒレのスープ

美味しかったけど、あまりインパクトなし。

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「麻婆豆腐」

山椒のシビれっぷりがたまらん!

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人気メニュー「黄金チャーハン」

うまい!うまい!うまい!
スープの味がしっかりついていながら、ほろほろパラパラ。

〇デザート
杏仁豆腐(もしくはマンゴープリン)
ふっつーに美味しかったです。

これだけ食って食って食ったにもかかわらず、胃もたれしないサッパリ油。
お茶メニューが別にあり、いずれもポットサービスなのも良かったですね。

さて次回は何食べようかねえ。そして開催は秋かな。

***
帰りの電車で恩田陸さんの「ドミノ」を読んでいたら
一駅乗り過ごしてしまい、歩いて帰る羽目に。

なんつか軽めの宮部ワールドといった感じ?
登場人物がゴチャゴチャし過ぎるきらいはありましたが
はい、面白かったです。でもラストはちょい気に食わず。

 

2008年6月25日

諦観

堺ブレイザーズ千葉さんのご結婚ニュースを知った後輩が、「千葉さんってムッツリだったんですね・・・グラドルって」とショックを受けてました。ちょっとおもろい。
そんなバレー界では不穏なニュースも飛び交っていたようですが、来週には判明することでしょう。

帰り道、とある雑誌のバックナンバーを探しに本屋を回るも見つからず、ぶらりヨドバシへ、そして散財。ずっと迷っていたので後悔はないですが、残りのボーナスは早く貯金しておこう。

本日の小説&ちりとてちん。
・法月綸太郎「生首に聞いてみろ」角川書店

いつか読もうと思っていた法月さんの作品、今回が初見です。
お父さんが警察で、息子が小説家(探偵)という設定、筋運び、これは和製エラリークイーンですね。文中で彫刻家が「亜シーガル」と評されるくだりは、そのまま作者にも置き換えられるってことなのかな。と、そんなことはさておき、話は面白かったです。犯人の動機と行動そして性格描写は説得力に欠ける部分がありましたが、キーワードにはぞぞっとさせられましたんで、その一点だけでも読んだ甲斐はありました。


「ちりとてちん」は高座恐怖症?の落語家さんを喋らせようと奮闘する週。
いわゆる朝ドラ的主人公にイライラさせられつつも、あの伏線がこう活きるか!と、今回も脚本に感服しました。落語の筋を登場人物(今作品では松重さん、和久井さん、京本さん)に演じさせる手法などは宮藤さんの「タイガー&ドラゴン」でもお馴染みですが、こちらはより作りが丁寧というか、ぶっちゃけ金がかかっとるなあと。いい意味でね。
残念なのは、この作品の面白さを語る相手がいないこと。なんしか朝ドラですからねえ。見終わったら布教活動しなければ。

・国債購入

 

2008年6月24日

あとだし

朝一番で目にしたニュースがこれ。
・「鉄腕エリカ復帰へ」(サンスポ)

私はまたてっきり偽装なのだとばかり思ってましたけどね、どっちにしても我慢の足らん話です。しかし、問題は続き。

「メンバー最大14人を帯同させ、現地で12人に絞り込むが、腰痛のため神戸大会で出場機会がなかった狩野美雪(久光製薬)と入れ替えになりそうだ。」

まぁ、何をしゃらっと仰る。今さらツッコミどころを書き連ねるエネルギーはありませんが、朝からブチブチと怒ってしまいました。
あー、心中に介錯人は要らないのではないでしょうか

*****
仕事で降ってわいたトラブルに巻き込まれかけたものの、一件落着?
片付けものをしていると、後輩に尋ねられました。

「もしかして、てんびん座、12位なんじゃないですか」
「今日は(めざまし)うらないは見てないなあ」
「(―しばらくして―)ああやっぱりっ、今日のてんびん座12位ですよ!」
「そこまでヒドい目にはあってない気もするねんけど」
「いや、もうじゅうぶんだと思いますよ」

その後もまたいろいろあり、やっぱり12位かも!という1日でした・・・。

定時退社を迫られて、なんともいえない送別会へ。酒も控えめ口数も控えめに。
後味悪い思いを抱えて帰宅後、口直しに2話分ぐらいと「ちりとてちん」DVDをまわしたところ、結局また1週間分見てしまいました。第3週「エビチリも積もれば山となる」・・・タイトルの意味が今わかりましたわ(遅い)。のせられてるなぁ。ヤバいわこれ。

読了本
西澤保彦「彼女が死んだ夜」幻冬舎文庫
シリーズ時系列第1作をなぜ最後に読んでるんだか?シリーズ中もっとも読みやすく普通の推理小説でした。これにて西澤センセイの本はひとまずおやすみ。

 

2008年6月23日

うるる

仕事つつがなく、行きも帰りも読書三昧。

単行本の時から評判は漏れ聞こえていたのですが、このたびノベルス化。これまた微妙な版型で、どうしようかと悩んでおったのですが、本読みさんから「読むべし」のご託宣を頂きましたので、えいやっと購入(大げさな)。

・宮部みゆき「孤宿の人」(上)(下)新人物往来社

えーと、まず本の帯が余計です。むしろ逆効果興ざめ。でも、先入観を全力でとっぱらい、ガガガッと読ませていただきました。いやあ終盤はやられましたねぇ・・・こう来ましたか。電車で読むんじゃなかったと軽く後悔。帯には「電車厳禁」と書いておいてくれなくては。
しかし、書評を見渡してみますと、これがけっこう分かれてるんですね。私は主人公(=子役)が狂言回しという捉え方で読んだのですが、登場人物が多いこともあり、読み手がどこにポイントを置くかによって評価が大きく変わる作品のような気がします。ま、楽しんだ者勝ちということで。

菜食的夕飯を済ませたのち、気合を入れて「ちりとてちん」第2週「身から出た鯖」を鑑賞。
1日でこれだけ泣かされる日も珍しいわってなほどに、笑い泣き泣き。泣きはもうちょっと少なくてもいいんですが、朝ドラですしね、上手さとダサさのミックス具合がたまりません。とにかく役者が良すぎます。来週からは主人公が大阪へ。
って、たぶん明日ですけど。

ホントはもう1冊本を読む予定でしたが、今日はさすがに頭が手一杯。

時間ないなあ。

 

2008年6月19日

感情優位

健康診断結果ご帰還。
もろもろ体調悪かったですからねえ、ちょびちょび引っかかっておりました。
中性脂肪が低すぎます、とのこと(まったく痩せちゃいないのですが)

しかーし、「中性脂肪を下げるための食事」はあっても
「上げるための食事や生活」ってのはあまり見当たらないのですね。
当たり前ですが「脂分摂ればいい」なんてなはずもなく
低い人はどうしたらいいんでしょう。

仕事環境はサイテーサイアクな一日でしたっ。
明日はマシになりますように。

読了本
西澤保彦「依存」幻冬舎文庫
西澤保彦「謎亭論処」祥伝社文庫

朝、電車が遅れていたおかげで、ゆっくり「依存」を読み終わり
帰りの電車で「謎亭~」読了。昨日から西澤さんづくし。

評判高い「依存」はさすがに面白かったです。
しかし、出るわ出るわ、皆さま重たすぎる過去のオンパレード!
「それはないだろう!」ってなツッコミも無いではありませんでしが
頻出する(登場人物の)心理の読み換えっていうのは
もしかして、生きる上ではちょっとだけ必要なことなのかなと
まぁそんなことを思ったりしました。えっそれだけ?
ラストはなんだかSF的でしたね。

「謎亭論処」は短編集ですんで、サラリと楽しく。

あ、そうそう、私、西澤さんのネーミングセンスは好きだな。
これ、推理小説ではけっこう大事な要素ではないかと思います。

*****

NUMBERの男子バレー特集をざざっと立ち読み。
この雑誌でのライターは市川さんと米虫さんがメインですね。
誠実な筆致でいいんじゃないでしょうか。

女子は明日からワールドグランプリ神戸大会。
なんですか、エリカ様が膝痛?でお休みだそうで
はてさて、どなた様がエリカポジションに入られるのか。
もうどうでもよいです。

 

2008年6月17日

さんさか

本屋で推理モンをダダッと購入し、うろうろしていると
がんばれバレーボール部」(白夜書房)なる冊子を発見。
白夜(書房)がバレーボール、ねぇ。
中途半端専門誌より面白かったですが、買うには至らず。
やけにイクさんの登場頻度が高かったのが印象的でした。
既にプレイヤーというより、完全コーチ目線だよなあ。

バレー話続き。

デンソーの木村選手が勇退とのこと。とても残念です。
なんしか脳裏に残る、キレのあるアタックフォームの持ち主で
大卒にも良い選手がいるんだなぁと思った最初の人でした。
昨シーズンのケガはなんとアキレス腱断裂(!)だったのだそうで
辞められるのは果たしてケガのせいなのかどうか分かりませんが
これからも、なんらかのカタチでバレーに関わってほしいものです。

長く続けられる選手というのは
もうそれだけでも運という実力がある人たちなのですね。

読了本
・永井するみ「大いなる聴衆」新潮社

天才ピアニストを巡る人間関係ならびに音楽界を舞台とした推理小説。
クラシック音楽ネタを扱った作品は敬遠しがちなのですが
著者が本職出身の方ということで、珍しく手を出してみました。

タイトルが大きな意味を持つ作品ですが
これ、ラストはどちらに解釈すべきなんでしょう。
どちらでもいいのか、よくないのか。

全体としては、確かに音楽描写は凄いんですが、思い入れが強すぎるのか
情報量が多過ぎて、結局何を一番強く伝えたいのかが伝わらず
もう少しシンプルに仕上げた方がよかったんではないかと感じました。
私自身が余計なフィルターをかけ過ぎなのかもしれませんけどもね。

ただ、なんのかんの言いつつも、一気読みの面白さだったことは事実。
次回は音楽ネタ以外を扱った作品を読んでみたいと思います。

ひさしぶりにアルコール入りビールを飲んで就寝。

 

2008年6月16日

あした

推理小説を読みながら通勤していたところ、電車が急停止。
「障害物を踏んだため、車輌点検を行います」とのアナウンスが流れ
どうやら置石だったようですが、結局20分ほど遅れる羽目に。
ま、読んでいた本が本だけに、人じゃなくて良かったですよ。

思わぬ読書時間延長にともないまして、
先日おすすめされた三津田信三さんの「読者不詳」一気読了。

ノベルスでは京極さん以来かも、というワクワク感を味わいました。
個人的には近年のダダ長い京極作品よりむしろ好きですね。
あと「しろばんば」ファンにとっては、婆っちゃなんてのもたまらん。
(井上靖さんの「しろばんば」三部作、大好きなのですわ)

そして何より印象深かったのは、作品の舞台となる奈良という土地の
土着性といいますか、その辺のニュアンスの描かれ方。
と思ったら、作者さんは奈良のご出身だそうで、なるほどな。

ラストのオチがちょっと...という部分は否めませんが
文庫化されない意味が分かりません。ペンネームが平凡すぎるから?
なのでこの本、おすすめしようにも本屋では入手できないのです。
もったいないねえ。近々、別のシリーズも読んでみましょう。


注文していた「ちりとてちん」DVD-BOXが到着するも
昨日タイムサービス半額で手に入れたハモで鍋する予定も
夕方の大きな発作の余波で睡眠不足がどっと押し寄せてきたので、とりやめ。

「牛にエサを...」被災者が一時帰宅、避難生活長期化に不安(読売新聞)

 

2008年6月15日

ふだふだ

20080614.jpg

干すと多少小さくなりますが、デカいです。

夕方遅くになって美容院へ。
担当兄さんの半月板故障ははかばかしくないらしく
昨日内出血を起こしたため、明日精密検査なのだそうな。
立ち仕事、強い冷房等々、そうでなくとも治りの悪そうな職場環境。
自転車でリハビリしてるそうですが、いいんだろーか?

帰りがけに月バレ立ち読み。
チラッと耳にはしてましたけど、全日本男子チームには
急遽、真保コーチが加わられていたそうで、ブロック指導?
真保コーチの専門はブロックだけではないとは思いますが
いずれにせよ、どうにも「背に腹は変えられなかった」んでしょうね。
それもできっこない女子は...もうむちゃくちゃだな。

読了本
・なだいなだ「アルコール問答」岩波新書
・西澤保彦「麦酒の家の冒険」講談社ノベルス

意図したわけではないですが、対照的なタイトルを続けさまに。

「アルコール問答」は、精神科医のなださんとアル中患者さんとの対話記録。
なださんの本はかなりお久しぶりでしたが、相変わらず読みやすいですね。
アル中いやアルコール依存症の線引きはなかなか難しいところですが
自分の身の回りを見渡してみても、隠れ患者は相当存在するはず。

断酒の必要性についても、これまた意見のわかれるところですが
昔と比べて酒を買いやすい環境となったことが主原因である以上
すくなくとも酒税は健康保険の赤字を埋めるために使われるべきだ
という著者の主張はもっともなことだなぁと思います。

と、アルコールの害悪についてたっぷりお勉強したのち
お風呂に入りながら「麦酒の家の冒険」をサクサク読み流し。

西澤さんの本は初めてだったんですが、うーんどうなんでしょう。
文体はちょいユルめ。トリックもこの本ではイマイチ感が抜けきれず
登場人物の個性ならびにシリーズもの特有の甘さで補っている感じ。
正直、うっかり本屋で買わなくってよかったなという出来でしたけど
ビールの描写が魅力的だった点だけでも、読みがいはありました。

本日もペリエを飲んで就寝。

 

2008年6月 2日

あらためまして

寝不足です。

ようやっとブログ構築が一段落。
結局は新規インストールする羽目になってしまいました。
まだまだあちこちに地雷が埋まっている状態で
過去ログの移行も進んでいないのですが
いつまでも己の懐で暖め続けていても仕方ありませんので
得意の見切り発車です。(携帯版はこちら)

サイトの整備と細かい手直し等は、まぁぼちぼちと。

〇購入雑誌
ブルータス「ザ・三谷幸喜アワー」(マガジンハウス)
一通り目を通しただけですが、特に対談は読み甲斐ありますね。
談志師匠はともかくとしても、椎名林檎さんの鋭さに唸ってしまいました。

 

2008年5月29日

生活の歴史

読了本
・「日本の歴史(別巻)対談・総索引」中公文庫

最終26巻はあまりに面白くなくて途中断念してしまったのですが
この別巻は各巻著者と多彩な著名人との対談が収録されているということで
せっかくだし読んでみましょうかと購入。いや、大変おもしろいです。
「著名人」によって内容の突っ込み方に著しく差があるのもご愛嬌。

このシリーズを読んだことがない人は、ここから入るのもいいかも。
私もまだ読んでいない古代〜中世に手をつけてみようという気が沸きました。
歴史を過去のものとして切り離さなければ、どの時代もきっと興味深いはず。

とはいうものの、このシリーズは一旦休憩。
明日からは鶴見俊輔さんの作品に取り掛かろうかな、と。

 

2008年5月20日

ちょんぼ

ミスがトリプルで重なり、大きな間違いに発展する所でした。
気付いてよかった、ああやばかった。

銀行で書類を差し替えたその足で本屋さんへ。
ちびちび読み進めた「日本の歴史」も最終巻に近づいてきました。
本日より24巻「ファシズムへの道」です。ああ暗いことこの上なし。
こうしてみると実は大正時代というのが転換点だったんですね。
政党政治のからくりだなんて、学校では教えてくれやしない。

今日も泥沼残業

 

2008年5月10日

堕落

風邪―。

せっかくの週末ではありましたが
熱上がるわ悪寒するわ発作出るわ、とてもお出かけする余力はなく
日がな横たわりつつ、半身浴でダーダー汗をかいてました。

こういう時ってどんな本を読んだらいいのかしらねー
本棚を眺めることしばし...これか、これか?

・河合隼雄「あなたが子どもだったころ」講談社α文庫

何人に貸したかしれませんが、無事に手元に帰ってきた奇特な本。
子ども時代の行動って、思いのほか人生に影響を与えてるんですよねえ
読むたびに思いを新たにします。ほんと面白い。

テレビ録画予約をいくつかかけて、本日も早寝。

 

2008年5月 3日

グッ

読了マンガ
・河合克敏「とめはねっ!(1)~(3)」小学館

河合作品は「帯をギュッとね」ほぼすべて
「モンキーターン」もそれなりに読んでますから
ハズレはないだろうと思いつつも、お願いして拝借。

(1)(2)は正直ふんふんってな感じだったんですが
おおっ、(3)に来て初めてヤンサン連載の意図がくめました。
いいねいいねー、書道の歴史の流れがツボです。

子どもの頃は、書道だなんて面倒な鬱陶しい存在だとしか思わず
「習いに行け」という親の勧告を無視したことを(隣人が書道の先生だった)
今どんだけ後悔していることかしれないんですけれども
こういう風に描かれると、いやはや心惹かれる世界ですねえ。
影響を受けやすい私のことですので...おお、待て待て。

ひとまず4巻からマジメに買いますかな。

 

2007年7月20日

人の心に

おつかいついでに本屋を覗くと
毎日かあさん4 出戻り編」が平積みされていました。

あらかた予想はついていたにも関わらず
帰りの電車で立ち読みながら号泣...しかけました。
あかんあかんあかん、人前で読んだらあかん。

鴨ちゃん連載

***

元町にてnさんと待ち合わせ、ビールを痛飲。
あぁもう、この「聞き上手!」

いつもいつもありがとうございます。
・・・今度こそ頑張ります。

 

2007年7月17日

今日は仕事

朝、電車に乗って妙に首の後ろがモゾモゾするなあと
リュックを下ろして手をのばしてみると、何やら物体に触り
振り払ってみると、床には巨大なカナブン!(しかも、なぜか土色)
ひゃービックリした。

*****

おぉ、豪華な!(こちら
むちゃくちゃお疲れでしょうけど、ひとまずお元気そうで何より。
そういえば、今日は貝塚で公開練習でしたっけか。
そんな時間があるのなら、一日でも休ませてあげたいよなあ。

と、これはダイエーに居られた坂本清美さんのブログですが
ママさんバレーの話など、Vリーガーの引退後生活について
色々と考えさせられるものがありますね。

*****

本日の代表チーム公開練習では
欠席選手やら出席監督やら何やらあったようで
明日の読売新聞は買い、なんでしょうか?
はーてさーて。

*****
読了本

・阿部和重「グランドフィナーレ」講談社文庫
面白いけどね、読み進みたいとは思わないんだよなぁ。
当然ながら満足度もイマイチ。

 

2007年4月 3日

無知

「いくら頑張ってもキューバ危機までしか辿りつかない」
というのは、単行本を既に所有していた妹の感想ですが
興味の差でしょうか、私は一気に読了。

・池上彰「そうだったのか!現代史」(集英社文庫)

下手な小説よりよっぽど面白いですよ。
そして、とてつもなくバカだな、歴史って。

この本が絶対的に正しいというわけではないでしょうが
今までよく分からなかった中近東と中欧の大まかな流れが
「そうだったのか!」なんとなーく掴めた感じ。

新聞の世界情勢記事が頭に入りやすくなりました。

 

2007年2月19日

洒脱

買ったまま忘れる所でした。

内田樹「狼少年のパラドクス―ウチダ式教育再生論」朝日新聞社

身体感覚を説く哲学者なんて珍しいなぁと思ったのが
内田さんを知ったキッカケですが、マトモに本を買ったのは今回が2冊目。

本作は内田さんのブログ「内田樹の研究室」をまとめたものなので
ブログ読者にとっては目新しくない内容かもしれませんが
私個人は(ブログ読者でもありますが)本の方が頭に入りやすくて好きです。

気楽に読み流せない内容も多く、
いや、(東京)都立大学が統合されちゃうなんて知りませんでしたよ。
しかも新名称は首都大学東京(通称:クビダイ)って冗談ひどすぎやで。

反対に笑ったのは、お勤め先を「負け犬の名産地」呼ばわりしていた箇所。
ココに通う可能性もなくはなかった(というか高かった)私ですが
結局、負け犬ライフには変わりなしってことですね。

 

2007年2月17日

対照的な2冊

2/16読了本
・イーヴリン・ウォー(吉田健一訳)「ブライヅヘッドふたたび」

珍しく何日かに分けて少しずつ読み進み、やっと読了。
つまらなかったわけではなく、もちろんその逆で
かゆい所に手が届くような表現の数々をゆっくりと堪能しました。

淡々とした物語進行であるにもかかわらず、
魅力的な登場人物たちの言動がクスッとさせつつ深い。
ものすごく美味しい物を食べた時の満足感ととても似ています。

イギリス好きな小説好きにはきっと面白いんじゃないかな。

2/17読了本
・佐藤正午「5」角川書店

装丁でなんとなく衝動買いしてしまった本。
行きの電車で読み始め、帰りに読み終わってしまいました。
乗車時間が長かったこともありますが、上の本と違って
勢いよく読んでしまいたくなる物語進行でした。

例によってツッコミどころもいろいろあるんだけど
これだけ読ませてしまう力は誰にもあるわけではないし
やっぱ上手いよね佐藤さん。

 

2007年1月30日

そして鈍感になる

忘れることで生きていけるんだけれども
忘れるために生きているわけじゃないからなあ。
ぶつぶつ。

朝、スポーツニュースを何の気なしに見ていたら
ヒンギス選手のインタビュー映像が流れていました。
以下、ちょっとうろ覚えながら再現。

「パワーテニスは確かに強いけれども、
試合の最初から最後までパワーは持続できないものよ」

へぇ、テニスにも「パワーテニス」っていう分類があるんですね。
そして、けっこうな筋肉隆々に見えるヒンギス選手は
「パワーテニス」に対抗してテクニックで勝負するタイプのようで。
さらにインタビューは続きます。

「私が(パワーテニスと)戦う上で一番大事なことは・・・」

・・・何だか強烈なデジャブ感が。

「予測することよ」

東レパンパシフィック、ちょっと見てみようかという気持ちになりました。

*****
取り掛かり本
・Evelyn Waugh(吉田健一訳)「ブライヅヘッドふたたび」ブッキング

衝動買いの本なんですが、なんだろう、このワクワク感は。
本を読んでるっていう楽しみをひたすら実感させてくれます。
原作に漂う英国のかほりが見事に伝わる訳がまたすばらしく
英国に縁が深い吉田さんならではの仕事ですね。

ヒンデミットの「気高き幻想」をBGMに読んでいたのですが、
これが異様なほどシンクロ。なぜだろうと考えるうちに
この曲の精神構造が少し分かりかけた気がしました。

ああ、だから面白いんだよなあ。

 

2007年1月26日

絶妙なるムカツキ度

・清水ミチコ・三谷幸喜「むかつく二人」幻冬舎

気まずい二人」の二番煎じかと思ったら
清水&三谷コンビによるラジオ番組を文字化したものでした。
和田(誠)さんの装丁だと幻冬舎っぽくないというか
あえてこの装丁なところが幻冬舎っぽいというか、
まあどうでもいいこと、でもないですがそれはさておき。

序盤はですね、私にアルコールが入っていたことを差し引いても
なんだかまぁホントに「むかつく」感じが続きまして
読者をムカつかせてどうすんだよ!と思いながら読んでましたが
だんだんとコンビの凸凹感が良い具合になって面白かったです。
電車の中で何度となく笑い出しそうになりました。

というわけで、意外とオススメ本ですよ。

 

2007年1月22日

ヤマモトの謎が解けた

最近マトモに本を読んでなかったなあと、積ん読本の山から取り上げた本は
・ウラジーミル・ナボコフ(若島正訳)「ロリータ」新潮文庫

「農業少女」を見て以来、ずっと読もう読もうと思っていたんですが
いやぁ、センセーショナルな内容が、ではなく、言語表現が素晴らしい。
文学というのは妄想をどれだけリアルに伝えられるかが勝負ですから
心よじれる痛さを感傷的になり過ぎず、うねりをもって語られる術が凄い。

新訳は賛否両論姦しいようですが、口語表現には違和感を感じたものの
地の文の流れはスムーズで読みやすかったですよ。
とはいえ、「ユリシーズ」を思わせる難解さに加えて内容も内容。
朝から根を詰めて読んだら、かなり疲れました。

推理小説仕立てなので、読後ちょびちょびと再読中。
棚に眠ったままのDVD(もちろんキューブリック監督作品)も見ないとなぁ。

 

2006年12月25日

殺気立つ

朝から珍しく超ハイペースにて仕事をじゃんじゃんお片づけ。
やればできる、けど、やらないのがスタンスです。

メモ
・「イブニング(「少女ファイト」第13話)」発売日
あー、こう落としてきましたか日本橋さん。
ルミコの表情が瞬間キたよ!わ、クミコ@G戦場や!
彼女のトラウマもこれから出てくるんでしょうかね。

・海老沢泰久「F1地上の夢」(朝日新聞社)読了。

F1も、エンジン構造も分かんないけど、とにかく面白かった。
むちゃくちゃ気合入れて読んじゃいましたよ。
ルポってこういうものだよなあ。
こーいうエンジニアものというか、理系モノに弱いんですよ、私。

読後、はからずも自分の足元を見つめちゃいました。
ま、なんの努力もせんでおいて何を今さら、なんですけど
それでも私に出来ることといったら・・・一つばかり軽い決意。

そしてV開幕まで2週間を切った今、妙に引っかかった一節を無断転載。

ホンダF1第二期総監督・桜井淑敏氏に関する記述。

********
彼は一年前の九月に総監督になったときから、
どうせやるならすれすれで何とかうまく勝ったというような勝ち方ではなく
圧倒的に勝つというところにまで持っていきたいと考えていた。
そうしないで、ただ単にその場の勝ち負けだけにこだわっていたのでは
車の進歩につながらないと思ったからだった。
彼は技術の永続的な進歩を信じていた。

そして彼はそのためにはどうすればいいかをいろいろ考え、
レース・プロジェクトを徹底的に科学的なものにする道を選んだ。
それまでの、レースはベテランのエキスパートでなければできない
といった人間的な要素をできるだけ排除して、データをより重視し、
事実を正確にとらえて、誰がやっても同じ答えが出るようなシステムにしたのである。
******

リアリスティックロマンチスト視点としては
これも一つの通過点だよなあと。

 

2006年12月16日

その調子で

本日はオケの練習を無断欠勤。
来週一気に片付けないとマズイ仕事がいくつかあるもんで
「ムリをしない」というマイモットーを発動させてしまいました。
いろいろ大変なことになってるのに申し訳ない。

濡れマスク&マフラーのフル装備で横になっていたのですが
夕方になり、少しお腹が空いたような気がして思い返してみると
朝リンゴを1個食べて、昼クッキーを1枚食べただけ。
これじゃイカンと起き上がり、山芋たんざくとなめ茸でご飯を1杯。
うーん、栄養価は低いよなあ。

リンゴをもう1個食べました。
そして日本酒を少々。

読了本
・田村隆一「ぼくの人生案内」知恵の森文庫

詩人・翻訳家として知られる田村さんによる人生相談。
相談自体はところどころ面白いものもあるかな、という程度ですが
ミスタ・タムラの発する「言葉」を目にしたくて、つい買ってしまいました。

私には、詩人よりも翻訳家としての田村さんの方が印象が強くて
なんたって、あの「チョコレート工場の秘密」を訳された方ですし
アガサ・クリスティ作品も田村さん訳が一番良いですからね。
でも、本業の?詩作品も近いうちに読んでみなければ。

普段は買わない類の本が並ぶ「知恵の森文庫」ですが
稀代の名著「大人失格」もここから出てるんですよね、そういや。

すっかり遅くなってしまいましたが
松尾さん、カナコさん、昨日はお誕生日おめでとうございましたー。

 

2006年12月14日

積ん読本より

クラシックがうるさくて、ポップスの歌詞も耳障りなときは
JAZZを聴けばいいんだということに気付いた朝。
電車でHerbie Hancockの「Maiden Voyage」を聴きながら読了。
(あ、ジャズにはまーったく詳しくないので念のため)

・竹内真「自転車少年記」新潮文庫

面白いっちゃー面白いんですけど、
文章感覚が薄いのと、フィクションにしちゃベタ過ぎるのが
引っかか・・・ることさえもなく、サラサラ読みきり。

会社の後輩ちゃん曰く、本編はハードカバーだそうで
これは改編された番外編なんだとか(紛らわしいなあ)
そして著者の方は村上春樹さんマニアだそうです。

なるほどねー。

そろそろ本を買い込まなくちゃ。

 

2005年12月13日

絶品

・金井美恵子「待つこと、忘れること?」平凡社

トヨザキ社長オススメのグルメ本。しかも金井さんとあらば、読まないわけにはいきません。
ちょいとお高いですけど、この装丁と挿画、そしてこの内容ならば不満はない、どころか
満足すぎてお腹一杯、動けませんよ。

猫と美味しいものと皮肉が大好きで(私はネコ派ではありませんが)
非・ベストセラー本を読むのが好きな人なら、間違いなくハマる本です。
私は電車の中で数日間読み返しては、独り気味悪く笑っておりました。

この本を好きになりそうな友人にプレゼントしてしまいましたので、また買わなきゃ。

 

2005年12月 9日

想像つかない

・村松友視「鰻の瞬き」小学館

うーん、うまいなあ。淡々と読む。

 

2005年12月 2日

本屋考

ジュンク堂島店(正式名称は大阪本店)にて、ほむほむ(穂村弘)の著作を物色。
「手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)」(小学館)が欲しかったのですが
本の状態があまりに良くなかったため断念し、新装開店したジュンク堂梅田店へ。
ヒルトンホテル内をぐるぐる迷いながら、なんとか5階に辿り着きました。

雰囲気はね、堂島店よりも好きですね。

・本がどれもキレイ
・床がフローリングで雰囲気がある
・本をプチ高級紙袋に入れてくれる

そして、これが密かに大きいんですけど

・棚が押し付けがましくない

最近あちこちの本屋で見かける「店員のオススメ」や「自作POP貼りまくり」の風潮。
「男は黙って~」じゃないですが、基本的に本は静かに並べてほしいのですよ。
あと、これは梅田店もそうですが、カウンターの向かいに棚を置くのはやめてほしいです。
カウンター内の視線を感じながら本を見るのってすごくイヤなんですよ。
たとえ「自意識過剰」と言われようとも (会社で話したら、そういわれた)。

梅田店は
・店が最寄駅までの通り道になく、しかも5階
・文芸書が致命的に少ない

という点により、あまり利用はしないかと思いますが

本日は開店祝と称して

・中津遼子「英語と運命」(三五館)
・豊崎由美「そんなに読んで、どうするの」(アスペクト)
・「日本一怖いブックオブザイヤー2005」
・美濃部美津子「三人噺」(講談社文庫)

カード一括購入させていただきました。

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